ドラマ『ワンス・アポン・ア・タイム』 エマ役のジェニファー・モリソンに独占インタビュー

人気ドラマ『ワンス・アポン・ア・タイム』は、おとぎ話に登場する有名なキャラクターたちが、魔女の呪いによって本来の記憶を失って、今のアメリカで暮らしているというストーリー。
白雪姫の娘である主人公エマを演じるジェニファー・モリソンの独占インタビューが届きました!
© ABC Studio
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Q:撮影が始まる前に、エマはどういうキャラだと聞いていましたか?
A:最初は何も知らずに脚本を読んだの。読むうちに鮮明になったことは、エマは過去に苦労してきたからたくましい女性になったこと、頭でっかちではなく、サバイバル術を心得ていることね。教養=生き残り術ではないでしょ?傷ついた分、頑なな女で、自己防衛のため容易には心を開かないけれど、それでもまだ一抹の希望にしがみついているところが、人間としての幅を感じて面白いなと思ったの。二次元の薄っぺらいキャラクターではなくて、脚本の1ページ目から等身大で描かれていたわ。等身大のエマに、深みを持たせるのが私の仕事だと思っているの。
Q:『ワンス・アポン・ア・タイム』で、一番困難に感じることは何ですか?
A:仕事自体は最高に楽しいわ。ジニファー・グッドウィン(白雪姫役/メアリー・マーガレット役)とは長年の友達なの。「仲の良い人と肩を並べて仕事できる、ってことがいかに楽しいことか!」を味わっているわ。こんな機会、滅多にないことだしね。優秀な役者さんが集まっている群像劇で、脚本もとても良く書けていて、役者冥利にも尽きるし….申し分のない職場よ。敢えて言うなら、カナダで撮影しているから、ホームシックになるってことかな。映画の撮影なら数ヶ月で終わるけど、9カ月の外国暮らしと言うのが、一番辛いかな?
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Q:好きなおとぎ話のキャラクターはいますか?
A:シンデレラとアリスの引き分け!(笑)エマはクリエイターが創り出したキャラだし、「ワンス・アポン・ア・タイム」自体がエマが主人公の新しいお伽話よね?でも、私はシンデレラとアリスの両方を演じているような気がするの。呪われた街・ストーリーブルックを発見したことも、おとぎ話のキャラ達が閉じ込められていることも、アリスがウサギの穴に落ちて、見知らぬ世界に辿り着いたのと同じだと思うの。状況が判っていれば、もっと強く振る舞ったり、ちょっと引いてみたり加減できたとは思うけど、アリスは何を相手に闘っているか知らなかった訳でしょ。
親に見捨てられて、何故捨てられたのか?と悩み、養子に出されていじめられ、苦労を味わい尽くしたら、誰だって人間不信になるわよね?そこへ、ヘンリーが現れて、実はいつも心にかけてくれていた人が大勢いたんだ、と悟るあたりは、シンデレラが舞踏会に行って、王子様に巡り会って「幸せに暮らしましたとさ」になるのと同じだと思うの。子供の頃に憧れたシンデレラとアリスのストーリーを、エマとして身をもって体験している感じよ!
Q:世界中で知られている白雪姫の娘を演じるにあたって、プレッシャーを感じますか?
A: 考え出すときりがないので、考えないようにしてきたけど(笑)、大統領の子供ってどんな感じ?って聞くのと同じじゃないかしら?その体験しかしたことがない訳だから、比べようがないわ。ロックスターの子供とか、超有名なセレブの子供になった気分を想定しているの。親が有名でも、生きる過程は一緒だし、悩みや心配ごとも、普通の人と変わらないし….どっちかと言うと、人間味たっぷりに演じるよう心がけてるわ。
Q:シーズン1の後半の見どころを教えてください。
A:シーズン1は、何もかもが新鮮で語り口もユニークでわくわく度が高かったわ。エマはずっと「あり得ない!」って疑ってきた訳だけど、シーズン1の後半では、少しずつ証拠が出て来て、ヘンリーの言うことがまんざら嘘ではないと気が付くの。懐疑度100パーセントだったエマがヘンリーを信じるようになると、ストーリー展開が180度転換するわ。ストーリーブルックの住人全員が危険にさらされる劇的なフィナーレに1歩ずつ近づいて行くのがシーズン1の後半よ。しかも、最後は「崖っぷち」の結末が待っているの。絶対に見逃せないわ!シーズン1はアクションも盛り込まれていたけど、キャラ達の気持ちにも次々と新展開が畳み掛けられてきて、遂にクライマックスを迎えるわ。
言い換えると、シーズン1は、ジェットコースターの昇りの部分を演じているような雰囲気だったの。17〜8話くらいまでは、どんどん昇り詰めて行って、後は、急降下あるのみ!乞うご期待!
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『ワンス・アポン・ア・タイム』
NHK BSプレミアム 毎週木曜 午後11時15分より放送

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