【2013年末特集】ケイティ・ペリー、来日記者会見を振り返る Q&A全文

今年、新作『プリズム』のプロモーションのため、10月30日からおよそ1週間、日本に滞在したケイティ・ペリー(29)。11月5日に行われた記者会見のQ&Aを全文掲載! ケイティのようなカッコいいオンナになるためには? ツイッターの活用方法、日本のファンへの思いをおさらいっ!
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▲記者会見でのケイティ。


Q:90カ国で1位となった新作『プリズム』と前作『ティーンエイジ・ドリーム』との違い、今作に込めた思いを教えてください。
ケイティ:
ティーン・エイジ・ドリームは作品としてコンセプトが明確にあった。キャンディをイメージしたおとぎ話の世界観を作って、それを表現したアルバムになったんですけど、今回はうってかわって自分の弱い面を見せる、そぎ落とした自分自身をそのまま反映した作品になっているわ。でも、楽しい曲がないわけではなくて、みんなでカラオケで楽しく歌って踊れるような曲もたくさん入ってる。自分の本当に感じている思いも反映しているし、成長した自分もしっかり反映された作品になっていると思います。でも楽しい曲が入っていることには変わりないので、楽しめる作品よ。
Q:シングル「ロアー 〜最強ガール宣言!」が全世界68カ国で1位と大ヒットしていますが、どんな曲になりましたか?
ケイティ:
「ロアー 〜最強ガール宣言!」は自分の中にある力を一時失ったあと、その力を取り戻す、自信をなくした後に取り戻すことを歌った曲。私自身、自信をなくした時期があって、心のなかで自分を見つめ直す作業をしたんです。現代社会に生きていると、自分の気持ちをおさえなければいけない、ガマンしなければいけない状況はあるけれど、そこでガマンしてしまうのではなく、自分の気持ちをしっかり伝えることは重要。そこから「ロアー=自分の内面を出して吠える」ということにつながったの。
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▲MTVヨーロッパ・ミュージック・アワードにて。
Q:今回の来日で印象的だったエピソードを教えてください。
ケイティ:
日本にはもう数え切れないくらい来ていて、実は最初に来た時は17歳で今は29歳。ずいぶん年をとったと感じるわ。ほぼ年1回ペースで来ていて、これまで東京、京都、大阪と楽しんできたわ。日本のファッションも大好きだし、伝統的な面も大好き。今回は日本の伝統的な食べ物に挑戦していて、炉端焼き、しゃぶしゃぶ、前回だけど、すきやばし次郎にも行った。それに今回はロボットレストランも行って、とにかくスゴく楽しかった。ロボットレストランのショーの中で女性が着ていた衣装は次回の自分のツアーの参考にしたいと思ってる。東京では自分のスタッフも連れて、路地裏を歩いたり、いろいろなお店をチェックしてる。日本の細部にまでこだわったところが大好きよ。
Q:ツイッターでフォロワー数世界一になった感想を教えてください。
ケイティ:
フォロワー数が世界一になったことを知ってから、最初にアップしたのがロボットレストランでロボットと撮った写真。すごくピッタリよね。アーティストとして、自分の活動を宣伝する道具のひとつとしてツイッターを使うことは重要よ。だけど、情報ばかりではつまらない。面白いと思ったYoutube動画とか写真をツイッターを通してファンと共有する。だから私のレコードを買ってね、買ってねというのではなく、もちろん買ってもらいたいけれども。作品以外でファンの人たちに自分という人間を知ってもらう場だと思ってる。ただ、スペルをよく間違えちゃうの。それと酔っ払ったときは絶対ツイートしないこと。これは鉄則にしてるわ。
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▲成田空港に到着したケイティ。
Q:初めて自分で買ったアルバムは? その時の思い出、エピソードは?
ケイティ:
小学校6年のときに買った、アラニス・モリセットの「ジャグド・リトル・ピル」かな。いや、違った。それは最初に影響を受けたアルバム。私の人生観を変えて、歌詞の内容に共感して、自分もそういう音楽を作りたいと思った作品よ。実際、初めて自分で買ったのはインキュバスというアメリカのオルタナティブロックバンドのアルバムなんだけど、私はとても敬虔なクリスチャンの家庭に育ったので、ロックのアルバムなんて絶対買っちゃいけないものだった。だから、そのCDを買って、家に帰って開けてみたら、ディスクが真っ二つに割れていて……。「これは神からのメッセージだわ」って思ってしまったことがあるわ。といっても今は彼らと同じ音楽をやっているわけだけど。
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▲2013年、新年早々デートに出かけたケイティとジョン。
Q:来日回数が10回に達する日本通のケイティが、必ず訪れるショップやレストランを教えてください。
ケイティ:
洋服系だと原宿の「ファリーン」、それに「ラブレス」「スーパーエーマーケット」。食べ物でいうと、ロボットレストランや忍者レストラン、アリス・イン・ワンダーランドをテーマにしたレストランとか、テーマがあるレストランに行くのが楽しい。すごくおいしいところに行くのも好きよ。あと、駅のラーメン屋さんがおいしいと聞いたので、今度はラーメン屋さんに挑戦したいと思ってる。今回、京都にある旅館がやっている天ぷらやさんに行って、とてもおいしかった。
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▲ビキニ姿でくつろぐケイティ。
Q:29歳のお誕生日にいちばんうれしかったことは?
ケイティ:
おきまりな答えかもしれないけれど、自分の誕生日ウィークにアルバム『プリズム』を出せたこと。与えられたのではなく自分が与えることができたのが、自分にとってのいちばんのお祝いになったわ。例年だと、誕生日会には200人くらいの友だちを呼んで、仮装パーティーを大規模にやっているんだけど、今年はちょうどアメリカからオーストラリアへ行く飛行機のなかで誕生日を迎えて、いつもと違う誕生日になったけど、今まででいちばんのお祝いになったわ。
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▲お腹見せがセクシー。
Q:プリンセス・オブ・ポップと呼ばれていますが、可愛さ、美を保つ秘訣は?
ケイティ:
すべてまやかし。私は四六時中こういうルックスでいるわけじゃない。大事にしていることは、とにかくありのままの自分でいること。自分らしくいて飾らないことが大事だと思ってる。
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▲豊満バストを全面的にアピール。
Q:日本の女性アーティストで気になる人は?
ケイティ:
きゃりーぱみゅぱみゅが大好き。日本語なので歌詞の内容まではわからないけど、とてもキャッチーだし、彼女のファッションが大好き。会ってみて、彼女の優しさにも惹かれたわ。東京でのおすすめのお店をたくさんリストアップしてもらったの。実際、昨日(11月4日)、彼女がレコメンドしてくれたお店、109にあるお店に行ってみたけど、人に囲まれて大変なことになってしまって、買い物できなくて残念だった。でも残りのお店もぜひ行ってみたい。
Q:時間があれば日本でやってみたいことは?
ケイティ:
富士山に行ってみたい。あと、桜の季節に来てみたい。とても美しいと聞いているから。あと、ゲイシャさんにおもてなししてもらうお食事がしてみたい。(注:自分が外国人だからゲイシャさんを呼ぶのはいけないのかしら?と通訳さんに確認してました)
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▲記者会見でのケイティ。
Q:ケイティのようにカッコよく生きるにはどうすれば?
ケイティ:
とにかく仕事も遊びも一所懸命。当然、ツアー中歌う前に喉を休ませなきゃいけないけど。仕事を一所懸命やることが大事で、一所懸命働いた後はごほうびとしてしっかり遊ぶ。前回、日本に来た時はディズニーランドへ行ったわ。まず、自分がやりたいことの目標を見つけることが大事で、それに向かって努力する。がんばっていれば、いつか目標を達成して、成功するという風になると思う。私自身、9歳から歌っていて、13歳からギターをひいて、15歳から曲を書き始めて、成功したアーティストと呼ばれるようになったのはここ数年のことよ。やっぱり仕事を優先することだと思う。
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▲マッチミュージックアワードにて。
Q:製作を始める段階では暗い作品になるかもしれないと思ったのが、ポジティブなパワーが感じられる作品になっています。作品の報告性が変わっていくなかで直接きっかけになることがあったのでしょうか?
ケイティ:
若い女性の多くがそうだと思うけれど、20代から30代になるとき、これまで大事だと思っていたもの、人生の優先順位が変わるのを経験したわ。自分を見つめ直さなければいけなかった。アルバム製作を始めた2012年11月の時点では、ダークなアコースティックな作品を作るつもりだった。でも2013年の春、3カ月ほどかけて友だちとたくさん会って話したり、健康的な食生活をおくったりして自分の心身ともに浄化したおかげで前向きな気持を取り戻すことができた。やっぱり、リスナーにとってもポジティブなサウンドの方がうれしいだろうから結果的にはよかったと思う。でも聞き手のためではなくて自然にそうなったの。
Q:ケイティの恋人の条件とは?
ケイティ:
知的な人、ユーモアのあるおもしろい人。ちゃんとコチラの気持を察してくれる人。絶対譲れないのが、音楽をとことん愛している人であること。
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▲ジョン・メイヤーとコラボ。
Q:今後挑戦したいことは?
ケイティ:
小規模なファッションブランドを始めたい。そして母親になりたい、これは大きなチャレンジになると思う。音楽的にはアコースティックな作品を作りたい。
Q:世界中の女の子の憧れであり、ロールモデルになっていますが、憧れの存在としてどういうアーティスト、1人の女性でありたいですか? 
ケイティ:
ロールモデルではなく、インスピレーションを与える存在でありたい。ロールモデルって、これが正解という高いところに立たされていて、そこに縛られてしまうと思うから。一所懸命に仕事をして、仕事に誠心誠意つくす姿勢、ユーモア、幸せを見いだそうとするところ、そういう点でみんなのインスピレーションになれればいい。こういう生き方が正しいと、自分から言うつもりはないわ。それは親の仕事だから。セクシーでありながら、洗練されていて一緒にいて楽しい。そしてクール。いろいろな面を持っている女性でいたい。
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▲アメリカン・ミュージック・アワードにて。
Q:日本のファンに対する印象は?
ケイティ:
日本のファンは最高。他の国のファンには申し訳ないけれど、これは事実。本当に日本のファンは世界一。みんなとても親切で、敬意を持って接してくれる。手作りの作品を作ってくれたり、心のこもったプレゼントをくれる。全部ホテルの部屋にとってあるわ。姉に娘が生まれたので、姪に持って帰るわ。とにかくみんなかわいくて彼らと接するのは、苦にならないの。本当に世界一のファンよ。
Q:『ティーンエイジ・ドリーム』がマイケル・ジャクソンの記録を破った感想は?
ケイティ:
マイケルの記録は抜いていないわ。あれだけ1位のシングルが出たのはうれしかったけれど、もう2度と起こらないと思う。『プリズム』にもシングルになりえるだけの曲はたくさんあるし、これからも作る予定ではあるけれど。前作での1位記録は曲だけでなく、運とタイミングなど条件がそろった結果。マイケルの記録を抜こうなんて死んでも思わないわ。
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▲大統領就任式で。
Q:ケイティのパフォーマンスはいつもユニークで作り込まれていて、生粋のエンターテイナーだと感じていますが、コンセプトやインスピレーションはどのようなところから生まれますか?
ケイティ:
今まさに、『プリズム』のライブの準備をしていて、アイデアが頭の中でパンクしそうなぐらい。毎日、書き出して実現可能かを繰り返し吟味しているところよ。前回は物語のように展開したけれど、物語性は今回は薄めて、曲ごとにその世界観を表現しようと思ってる。ステージセットは物理的にファンと近くするつもりよ。
Q:アルバムのアートワークがタイトルにマッチしていて素晴らしいので、撮影時のエピソードを教えてください。ケイティが何も着ていないようにも見えますが。
ケイティ:
何も着ていないわけではなく、透けたキラキラしたショールを着ているの。今回のカメラマンのライアン・マッギンリーは、自然な姿のいい写真を撮る人だと思ったのでお願いしたのよ。アルバムがありのままの自分をみせたいという思いを込めたものだし、弱い面もすべて音楽のなかで表現しているから、アートワークでもその世界観を表現したいと思ったの。みんな、ぜひライアン・マッギンリーの他の作品も見てみてね。

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