70代で監督デビューのダスティン・ホフマン、監督しなかったら離婚だった?

4月19日公開の映画『カルテット! 人生のオペラハウス』のPRのため、この作品で監督デビューを果たした名優ダスティン・ホフマン(75歳半)が来日し、昨日、記者会見が行われました。
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▲スペシャルゲストの樹木希林さんとヒット祈願の鏡開き。


どんなSTORYかというと、

引退した音楽家たちが暮らす<ビーチャム・ハウス>を舞台に、英国オペラ史に名を残す4大“旧”スターが再会。経営難のハウスの存続をかけ、伝説のカルテット復活が期待されるが、4人の人間関係は壊れたままで、プリマドンナは歌を封印。史上最高齢のオペラコンサートは無事に幕を開けることができるのかーー。

会見ではまずMCからの代表質問があり、質疑応答が行われました。
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▲集まったマスコミをスマホで動画撮影したりしてました。
Q 今、監督をやることにしたきっかけは?
ダ 長年、監督業はしたいと思っていました。妻と結婚して35年ぐらいになりますが、その間、何度か準備をしたけれど断念したことがあって。飛び込み板の先端まで行ったけれど、飛び込むことはなかったのです。今回は、脚本がとても気に入ったことに加えて、妻から「あなた、今やらなかったらいつやるの。もう75歳じゃない!」と言われたので決めました。「これを監督しなかったらもう別れるわ」と言われたので、「これがヒットしなかったら、僕から別れるよ」と言ったんです。
Q 音楽に詳しくなくても、誰でも楽しめる作品にするために工夫したことは?
ダ これは人生についてのお話です。20、30代の人々は年をとるなんて、自分には関係ないことだと思っているでしょうが、誰もがいつかは年をとります。この映画の登場人物は高齢で、体のあちこちが不自由だったり、痛かったりします。たとえば、主人公の1人、ジーンを演じたマギー・スミスは、目が悪く、腰が悪いので映画同様にふだんでも杖を使っています。自分もいつかこうなるということを見ていただきたい。そしてどんな状態でも人生を生きることができることを感じていただきたいと思います。
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▲お水を飲むホフマン監督。
Q 70代での初体験の感想は?
ダ この作品には4人のスターがいますが、他の役は本物の高齢ミュージシャンたちが演じています。そのなかのひとり、ジャズトランペッターのロニー・ヒューズは昔と変わらずに演奏できるのに、ここ20〜30年間、仕事の電話が1本もない状態で、映画に出て欲しいといったら、本当に喜んでくれました。みな高齢なのに、朝6時には現場へ来て、この低予算映画のために12〜14時間もがんばってくれた。彼らが見せてくれた感謝、喜び、情熱はこれまで体験したことがないものでした。彼らにまた命を吹き込むことが出来たこと、彼らの若返った様子を見ることができたことだけで価値があると思える体験でした。
映画の中の演奏は彼らがライブでやっています。これは引退した老人ホームの話ですが、彼らは引退したくないし、人生が終わったわけではないと主張したいのです。私は75歳半ですが、彼らのほとんども70代で、40〜50年ずっと仕事をしてきた。そしてある年齢を過ぎたとき、もう年だからこの仕事はできないと言われたのです。この映画ではそういう現実を伝えたかった。そんなことは人に言われる筋合いではなく、自分で決めることだ、というスピリットで作ったんです。
その後、樹木希林さんを迎えてのトークとヒット祈願の鏡開きが行われ、ホフマン監督が樹木希林サンのほっぺにチューするひと幕も。
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▲ほっぺにチュー。
樹木希林さんは「私には40年別居している夫がいますんで、困りますー」とおっしゃっていました。
『カルテット! 人生のオペラハウス』
4月19日(金)TOHO シネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマ他 全国順次公開
配給:ギャガ

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