役者デビューでいきなり世界へ。 石井竜也さんトークショー

最近は、日本の俳優さんが海外の映画、ドラマに出演することも多くなりましたよね?。そんななか、あの石井竜也さんが海外ドラマに初出演!! 
そのマスコミ向け試写会&トークショーが行われたので、行って参りました!!
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石井さんが出演したのはユニバーサルチャンネル(旧SCI Fiチャンネル)で放送中の『サンクチュアリ』というドラマ。シーズン1はユニバーサルチャンネル史上最高視聴率を記録。ケーブルチャンネルの全エンターテイメント系番組の中でも視聴率1位を記録したという人気シリーズなのだとか。
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石井竜也さん出演のエピは5月18日22時55分から日本初放送!!
『サンクチュアリ』は博士や法精神科医らが、この世に潜む奇怪で危険な「アブノーマル」と呼ばれる生き物を追跡、捕獲保護しながら「モンスター」のかげにひそむナゾを解いていくというストーリー。
現在シーズン2が放送中で、石井さんが登場するのはその第12話。アブノーマルの秘密研究所には東京支部があり、その所長で自身もアブノーマルである恩龍寺という役どころ。撮影は去年の6月28日に都内3カ所で行われたそうです。
そして今回は、その第12話を見せていただいたのですが、劇中、石井さんは豪雨のなか歩いてきて、主演のアマンダ・タッピングらと英語&日本語で会話をしておられました?。
そして、試写の後に石井さんのトークショーが行われたので、その模様を一部抜粋してお届け!!
MC 初の海外ドラマご出演ですか?
石井 そうですね。海外ドラマというかドラマ、映画ともに出るのが初めてなんです。僕は一応、歌い手、シンガーなんでね(笑)。なのでそういうアクターな仕事はしなかったんです。これまで25年やっていて、そういうオファーもあったんですが、クリエイターでもあるので、自分で映画を作るのはいいけれど、撮られるのはどうなのかなぁと。『サンクチュアリ』は、コンセプトが自分がやりたいなと思っていた、ウルフマンだとか、ドラキュラだったりとか、そういう伝説のモンスターをすべて擁護しているようなストーリーだったんで、これはおもしろいと。
自分でも、以前、河童という伝説、レジェンドを映画にした。次は人魚、マーメイドでしたが、それは人間とマーメイドの間にできた青年の苦悩みたいなのを描いたんです。撮影はオーストラリアだったんですけど、そのとき僕が監督で35ぐらい、助監督はいろんな映画を撮っているすごい助監督で65ぐらい。どっちが監督だかわかんないようなすごい大変な撮影でした。
だけど、『サンクチュアリ』では、今はものすごくデジタルの技術が発達しているし、海外ではカメラマンがディレクターなんですね。だからディレクターの目で撮っているわけですよ。いろんなモノを通さないで撮っているんですごく速いんです。だから、撮影では、石井さん、そこからここまで歩いてきてください、でおしまい。
普通は、監督がこうして欲しいと言ってくれって助監督に言って、助監督がマネージャによろしいでしょうか? と聞き、するとマネージャーが彼にはそういうことはやらせらんないとか言って……。こっちからの顔の方がいんですけど、なんていわれちゃうと、それで撮るしかないってことになっちゃう。『サンクチュアリ』の場合は、カメラもすごく大きいカメラで、監督もガタイのいい方で、どんどんすすめていくわけです。その監督の感性を補佐するようにライトやスタッフがいて、そのシーンを撮るためにみんなバッと動く。あれはうらやましかったです。
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MC では、初のドラマ出演が海外ドラマ。
石井 はい。すごいことですよね。いきなりグローバルに入ってしまったので、シーンのなかでもキョトンとしているかもしれない。なんかぼう然としているのか、演技しているのか。これは本当なんだろうかと。でも、自分の目が青くてよかったなーと。ふだんは黒いコンタクトをいれているんですけど、やっと本当の目を見せられる(笑)。やっときたという感じですよ。自分としては日本人なのになんで青い目なんだとコンプレックスだったので、これからはどんどんコンタクト外そうかなって思ってます(笑)。
MC 撮影時は、お天気が……。
石井 今日は本当にお天気が悪いんですけど、撮影時は60トンぐらいの雨をざーっと降らせてまして、あれは本当に大変でしたね。川岸にトラックが40台ぐらい並んでばーっと降らすんですね。あれだけで4億はかかってますね(笑)。それはもう遠くまで雨が降っているのが見えるんですから。ただその割にビニール傘というのはどうだったんだろうとは思いましたが(笑)。
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MC それでは石井さん流でも恩龍寺流でもいいのですが、見どころを教えてください。
石井 ほとんどの映画がモンスターは悪役で、それを前提にして作っていると思う。でも僕の映画では河童も人魚も、どちらも悪役ではなく神様に近い存在として作っているんですね。『サンクチュアリ』にも同じようなスピリットがある。絶滅危惧種という、これからいなくなってしまうかもしれない生き物がいて、毎日3?4種の生き物が消えているという話も聞きます。それは人間のせいもあるし、自然淘汰もある。だからすべての伝説の生き物がいなかったともいいきれないわけです。そういう動物が少数だったがゆえに悪者になってしまう、ということがいっぱいあると思う。象もぬいぐるみだったらかわいいけれど、野生の象の前にでたらかわいいなんていってられないですからね。あらゆる生き物は生き残るために必死に身を守ろうとする。自然のなかで生き抜くには、それは悪いことではない。非常に強そうに見えるものが弱かったり、弱そうなのがとてもずるがしこくて強いってこともあると思う。そういう精神を『サンクチュアリ』にはとても感じます。最初はカナダで作られているのが信じられませんでした。でもカナダにだって先住民族もいるし、いろんな文化が混ざり合っている。いろんなモンスターを保護している団体ができるって、よく考えるとカナダらしいと納得しました。『サンクチュアリ』にはただのモンスターものではない深さ、世界中で伝説になりつつある絶滅危惧種を守ろうとする人々と近いモノを感じます。それがカナダのスピリットかもしれませんね。
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という感じで、ジョーク&本気が入り乱れたお話にくすくす笑いのトークショーでした。
ちなみに劇中の衣装、恩龍寺という名前は石井さんの提案だったそうです。そして、役者デビュー、世界デビューをしたからにはジョニー・デップの次をいくしかないな、と。
「オレを使った海賊モノはどうでしょうか。忍者とかもいいんじゃないですか? ジョニー・デップより相当いい表情をするんじゃないでしょうか?」とおっしゃっていましたよ?。

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