セレブ&不況その2 ローレン・コンラッドの場合

昨日、お伝えしたキーラ・ナイトレイの不況対策は、セレブならではの笑い話みたいなものですが、こちらはちょっと深刻。
ローレン・コンラッドといえば、MTVのリアリティドラマ『The Hills』ブレイクした、女優でもなければシンガーでもない、いわば等身大セレブですよね。デザイナーを目指して、夢に、恋に、友情に、がんばる、カリフォルニアガールというのがウリ。先週放送されたドラマでは、ホイットニーと一緒にファッション関係の会社でバイト(?)していて、ホイットニーがNYに新しい仕事の面接を受けに行くという話をしていて、Jayには会うのかなどと、ひやかしておりましたですよね。
そんなローレンは、番組が大人気となったこともあり、2007年に「ローレン・コンラッド・コレクション」という自分の名前をつけたお洋服ラインをスタート。いきなり夢を叶えちゃって!! しかも一軒家の豪邸も買っちゃって!! 有名人だとデザインの学校で勉強しただけですぐデビューできちゃうんだ?、アメリカでブレイクするとスケールでかいわ?と、私、けっこう感心していたのです。
ところがっ!! 
昨日23日、ローレンの広報が、現在の経済状況の見地から、ローレンは自身のラインを見直し、数シーズン、デザイナーとしてのお仕事を休止することしたと発表したのでした。
昨年あたりから、ローレン自身、テレビの仕事は休んでデザイナー業を優先させたいといった発言もしていたので、大ヒットとはいかないまでも、そこそこ売れているんだろーと思っていた私。しかし、売れゆきは非常にスローだったそうで、昨年夏にはセレブご用達セレクトショップとして有名なkitsonも取り扱いをやめていたとのこと。
その理由として、オーナーのロスさんが『People』誌に語っていたのは、セレブのお洋服は、セレブが自分のアルバムやTV番組同様にプロモーションをしないと、なかなか売れないということ。その点、ローレンはお洋服発売後、3回店にきたけれど、商品を売るスタッフたちにハローと声を掛けたりして好印象を与えることもなかったのだとか。そして、ファッション業界で成功するためにローレンへのアドバイスは? とたずねられたロスさんは、「もっとクライアントやカスタマーをハッピーにしなきゃ。なぜなら才能あるデザイナーがひしめいている業界を相手にしているんだからね」とキツいアドバイスをおくっていたのでした。
これが去年の夏のこと。当時はまだ今ほどの不況ではなかったと思うので、今回のコレクション休止も、アイソの悪さ×商品自体売れていなかったのが原因で、困ったな?と思っていたところに、不況になったので表向きの理由にしたんじゃないか、なんて思ってしまいますよね。
セレブのお洋服ラインは数々あり、私も興味津々なのではありますが、セレブとはいえ出せば売れるわけではないのは、当たり前といえば当たり前の話。その点、自分の顔入りTシャツなどキワものアイテムも作っちゃうパリスは才能という点ではどうかな?と思うのですが、その服を着てパパラッチされるなどがんばってプロモーションをしているし、ファンサービスも熱心。ということでアイソという点ではちゃんとしているんだ! と感心したのでありました。

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