ビリー・ポーター、HIV陽性であることを告白

ドラマ「POSE/ポーズ」で第71回エミー賞の主演男優賞(ドラマ部門)を受賞した俳優のビリー・ポーター(51)。米誌『The Hollywood Reporter』に寄稿したエッセイの中で、HIV陽性であることを明かしました。

Billy Porter Instagram

「私は、(HIVを)よく知っているはずの世代だったが、とにかくそうなってしまった。2007年。それは私の人生で最悪の年だった。10年ほど前から無名で、崖っぷちだったけれど、2007年は最悪だった。

2月に2型糖尿病と診断。3月には破産宣告を受けた。そして、6月にHIV陽性と診断された。その時に感じた恥ずかしい思い、それまでの人生で蓄積された情けなさが重なって、私は沈黙し、この14年間もの間、明かすことなく生きてきた」

HIV陽性について「ペンテコステ派で非常に信心深い家族のもとで育った私にとっては、神の罰を意味する」というビリーですが、自身の母親以外、知っておくべき人には告げていたそうです。

◆きっかけはパンデミック

そんなビリーが今回の告白に至ったのは、去年から本格的なトラウマのセラピーを始めたことがきっかけだったそう。持病を持つ彼は、新型コロナウィルスの感染予防のため、パートナーとニューヨーク郊外のロングアイランドに家を借りていたのだとか。

「新型コロナウィルスは、立ち止まって考え、自分の人生のトラウマに対処するための安全な空間を作ってくれた。私は長い間、セラピーを受けてきた。25歳のときに始めて、何年も続けてきたんだ」

トラウマのセラピーでは7歳から12歳まで継父に性的虐待を受けたこと、16歳でカミングアウトしたことなど、これまでに起こったことに向き合い、自分自身を癒すというプロセスを経たのだとか。

◆母親から返ってきた言葉は…

ビリーが同性愛者であることを理由に宗教団体から迫害を受けたという母親。ビリーはそんな母のことを慮るあまり、事実を告げずに彼女がこの世を去ることを望んだといいます。パンデミックのなか、ビリーはようやく母親に伝えることができたのだとか。ビリーの告白に母親は「14年間も抱えていたの?もう二度とこんなことしないで。私はあなたの母親よ、何があってもあなたを愛しているわ」と告げたそうです。

「長年のトラウマは人間を臆病にする。でも、真実は自分自身を解放するんだ。心が解放されるのを感じる。何年も、何年も、心を手で押さえつけられているように感じていたけれど、それがすべてなくなったんだ」

3カ月毎に診察を受け、服薬によってT 細胞(免疫細胞であるリンパ球の一種)の数は倍になったというビリーは、これまでの人生で一番健康だそう。

「真実は癒しだ。そして、この真実が私を解放してくれることを願っている。本当の、純粋な喜びや平和、親密さを体験できるように。恥ずかしがらずにセックスできるように、解放されることを願っている。これは私のため。自分のためにやっているんだ」

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レッドカーペットでドレスをファッショナブルに着こなすなど、ジェンダーレスなファッションアイコンとしてもブレイク

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