映画『ファーザー』でオスカー獲得 A・ホプキンスからコメント到着!!

先日開催された第93回アカデミー賞®️授賞式にて、脚色賞(クリストファー・ハンプトン、フロリアン・ゼレール)、主演男優賞(アンソニー・ホプキンスが“史上最高齢”受賞)の2部門での受賞を果たした映画『ファーザー』(5月14日 <金>より公開)。

© NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAROF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION TRADEMARK FATHER LIMITED F COMME FILM CINÉ-@ ORANGE STUDIO 2020

本作は、世界30カ国以上で上演された傑作舞台の映画化。誰にも訪れる人生の夕暮れと揺れる親子の絆を見つめた感動の物語。自身と同名で生年月日も同じ主人公の父親を、現在83歳の名優アンソニー・ホプキンスが演じ、『女王陛下のお気に入り』のオスカー女優オリヴィア・コールマンが、愛する父の変化に戸惑い悩む娘を繊細に演じます。監督は原作舞台を手掛けたフロリアン・ゼレール。長編初監督にして、現実と幻想の境界が曖昧になっていく父の視点で描かれる、これまでになく画期的な表現を実現させました。

名優による圧倒的な演技とこれまでにない映画体験で、ゴールデン・グローブ賞4部門ノミネート他世界中の映画賞を席巻、そして先日(4/26 日本時間)実施されたアカデミー賞授賞式では、脚色賞とA・ホプキンスの主演男優賞“史上最高齢”受賞の堂々2部門で受賞を果たしました。

この度、アカデミー賞授賞式に不参加だったアンソニー・ホプキンスからコメントが到着! 故郷のウェールズから喜びの声を届けました。

おはようございます。生まれ故郷のウェールズに来ています。83歳という年齢になってこのような賞を受賞するとは全く思ってもみませんでした。アカデミーに感謝を申し上げます。そして、あまりにも早くこの世を去ってしまったチャドウィック・ボーズマンにこの賞を捧げます。ありがとうございます。本当に予想外でした。とても光栄で名誉なことと思います。

映画史に刻まれる役者人生の集大成との声が高いホプキンスの演技。目の動き、呼吸の仕方、体の動かし方、発声など一挙手一投足から目が離せない本編映像を解禁!

娘アンの帰宅を知り玄関に迎えに行く父アンソニー。しかし、そこには自分が思う姿とは別の姿のアンがいた。混乱するアンソニー。「何かあった?」と尋ねるアンに対し、「この茶番は何だ」と反論する。状況を理解できないアンは、何のことかと尋ねると「アンだ、アンはどこにいる」と“本当の娘の姿”をひたすら探す。しかし、状況を理解したのか、説明することを諦めたのか、はたまたプライドか、「そうかね」と突如一転、笑顔でアンに「何を買ってきたのか」と話を変える。

この女性は一体誰なのか?アンソニーが言うことが本当か?私たちが観ている現実は真実か? 観ている私たちがアンソニーと共に、認知症による記憶と時間の混乱、現実と幻想の境界の崩れを体験するようなシーンだ。

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アンソニーの半世紀を超える役者人生の最高傑作にして集大成と言えるパーフェクトな演技に、日本を代表する映画監督から賞賛の声が到着!

以下、コメント(順不同、敬称略)

瀬々敬久(映画監督)

アンソニー・ホプキンスの一挙手一投足は舞踏のように荘厳でありながら、リアリティの極致に到達している。

人間という「生き物」を演じながら、人生の「真実」に触れてくる。まるで即身仏のようで、私たちは初めてこのような映画を見る幸福を味わえるのだ。

行定勲(映画監督)

アンソニー・ホプキンスのリアリティのある深淵なる演技。失われし記憶、しかし、執着だけは残る人間の悲しみ。これは他人事ではない。

これほど自分の記憶が抜け落ち混濁する様をここまで実感できる映画はなかったのではないか。

白石和彌(映画監督)

認知症である父の視点で戸惑い不安に陥りながら過ごす90分。スリラーのような感覚に陥るが、見終わるととても愛しい時間を過ごしていたことがわかる。アンソニー・ホプキンスの素晴らしい演技にただただ圧倒された。

『ファーザー』
5/14(金)、TOHOシネマズ シャンテ他ロードショー

配給:ショウゲート 公式サイト:thefather.jp

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