BTSへの差別発言、独DJと放送局が謝罪

BTS(防弾少年団)のことを”ウイルス”と呼ぶなど、差別発言をしたドイツのラジオ番組司会者とその番組を放送した局が、27日(現地時間)、HPで謝罪の声明文を発表しました。

Newscom/Zeta Image

放送局である「バイエルン3」はHPに次の声明を発表しました。

「司会者マティアス・マトゥシュの生放送での発言に対し、率直にお詫び申し上げます。彼がBTSについてコメントするに際して選んだ言葉を受け入れることはできません。彼自身も『バイエルン3』も、それは単に違う意味だったと言うだけでは十分でないことを承知しています。発言が多くの人に不快感を与えたり、人種差別的であると認識されるのであれば、そうであったということです。

しかし、私たちはマティアスが人々(バイエルンで)に対して、平和的な連帯を促進するために社会的関与を持っていることは、国籍、文化、肌の色、性的指向または宗教にかかわらず、すべての人が平等に扱われなければならないという彼の信念の証であることを強調する必要があるとも感じています。『バイエルン3』はまた、人種差別、排除、差別のいかなる形態からも明確かつ断固として距離を置いています。

この間、マティアスとその家族は深刻な脅迫を受けています。私たちは、憤りへのあらゆる共感においても、議論という実質的なレベルに留まらなければならないということをお願いします。チーム全体でこの問題をより詳細に検討し、今後このような重大な過ちが二度と起こらないようにしていきたいと思います」

謝罪と同時に、マティアスと家族が脅迫を受けていることから、議論に留めてほしいと述べました。そして、マティアスは次の声明を発表。

「私は自分の生放送の番組内で私自身のコメントが引き起こした反応について深く悲しんでいます。まず最初に私は非常に申し訳なく思っており、率直に謝りたいと思います。

番組において、私が高く評価しているコールドレプレイの曲「Fix You」をBTSがカバーしているという事実にまず悩まされました。7人の少年の国籍は問題にすべきではありません—それを言及し、ウイルスとの関係を作ることは、完全に常軌を逸していました。

私はこの数時間、このことについてよく考え、私の言葉が多くの人々、特にアジアの人々を人種的に不快にさせたことを理解し、受け入れています。それは決して私の意図ではありませんでしたが、結局のところ、重要なのは言葉がどのように受け取られるかであって、どのように意図したものだったかではないということを理解しています。

私のことを以前から知っている人は、私がラジオのDJやキャバレーのアーティストをしていることに加えて、2015年の難民流入以来、右翼活動や保護を求める活動にも積極的に取り組んできたことを知っています。(面白いことを意図した)失言で人を傷つけ、自分をないがしろにしたことは悲しいことです。大きな間違いを犯したのですから、ここから学ぶつもりです。

大変申し訳ございませんでした」

そもそも、この番組の趣旨は、アーティストによる素晴らしい楽曲やパフォーマンスを視聴者が楽しむこと。アーティスト自身もそれを望んでいるのではないでしょうか。

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