映画『奇跡のひと マリーとマルグリット』主演女優アリアーナ・リヴォアール記者会見

19世紀末のフランスで、三重苦の少女マリー・ウルタンと、彼女を教育したシスター・マルグリットという実在したふたりの奇跡のストーリーを映画化した『奇跡のひと マリーとマルグリット』。そのマリー役を演じたアリアーナ・リヴォアール(20)が初来日し、記者会見に出席しました。
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▲アリアーナ・リヴォアール。


映画『奇跡のひと マリーとマルグリット』は、不治の病を抱え、近づく死の気配を感じながら日々を過ごす修道女マルグリットが、生まれつき目も耳も不自由な少女マリーを一目見たときから、彼女が放つ強い魂の輝きに導かれ、どう猛で野生児のようなマリーに限られた時間のなかで「世界」を与えようと奮闘する物語。

アリアーナは自身も聴覚の障がいを持ちながら、ジャン=ピエール・アメリス監督によって見いだされた期待の新星。「女優になりたいと思ったことはありませんでしたが、監督が素晴らしい機会を与えてくれました。映画に出演するのは確かに勇気が要りましたけれど、これは三重苦の人が障害を乗り越えていく物語。私が常日頃から考えていることを、映画を通じて伝えることができるのではないかと思ったのです」と出演を決めた理由を語りました。
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この作品では、アリアーナのほかにも聴覚の障がいを持つ出演者も多く、ジャン=ピエール・アメリス監督は手話で演出を行ったそう。「マリーは三重苦で他の人とコミュニケーションが取れないという困難を抱えていました。演じるうえで、そうした難しさは私が実生活で経験していたからこそ演技できたと思います。美容院やパン屋などに行ったとき、私の要求がなかなか理解してもらえないという困難さがあります」とコメントしたアリアーナ。
この作品はフランスでは長編映画として初めてフランス語字幕付きのバリアフリー上映されており、日本でもバリアフリー版製作のためのクラウドファンディングがスタートしています。「映画はどんな違いを持つ人でもみんなが同じ人間として楽しむ娯楽だと思います。フランスでは字幕上映がなされましたが、その実現のためにジャン=ピエール・アメリス監督がとても尽力されたんです。みんながこの映画にアクセスできたのはとても素晴らしいこと。これがパイロットモデルとして世界中に広まることを望んでいます」とアリアーナもバリアフリー上映の大切さを訴えていました。
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『奇跡のひと マリーとマルグリット』
6月6日(土)〜シネスイッチ銀座 他全国順次ロードショー!
配給:スターサンズ
公式サイト

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