映画『ビッグ・アイズ』エイミー・アダムス&クリストフ・ヴァルツキャスティング秘話

ティム・バートン監督の最新作『ビッグ・アイズ』は、60年代のアメリカで一大ブームを巻き起こした絵画<ビッグ・アイズ>シリーズにまつわる実在のゴーストペインターの物語。『エド・ウッド』以来20年ぶりとなる、実話を元にしたこの作品では、エイミー・アダムス、クリストフ・ヴァルツという、高い演技力を誇る2人と最強のコラボレーションを果たしています。
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ティム&エイミー&クリストフ
▲ティム・バートン、エイミー・アダムス、クリストフ・ヴァルツ。


エイミーは映画を撮り始める数年前には脚本を受け取っていましたが、その当時はマーガレット役を演じる気持ちがなかったそう。しかし、自身も子供を産み母親となった彼女は、再びこの脚本を読み直し、あらためてバートン監督に電話をかけたとか。
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「エイミーは僕に直接電話をしてきて、『彼女の気持ちが分かるの』と言ってくれた。彼女と話をしているだけで、彼女が絶対にこの役にぴったりだと感じたよ。なぜなら、エイミー自身が非常にシャイな女性だからね。ユーモアがあって、シャイで、でも強さがあって、情熱を秘めていて、さらに子供が生まれたというところがね。だから、彼女と話しているだけで、すごく嬉しくなったんだよ」とバートン監督。
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「母親になったことで、彼女の気持ちが理解できるようになったの」と言い、役作りにあたって、今なお絵を描き続けているマーガレットのギャラリーで1日一緒に過ごしました。「マーガレットをこの目で見て、彼女のもつ謙虚さ、心の強さ、ユーモアのセンスを正しく理解できたの。気立ての優しい人だから、あんなふうに利用されたのね」とエイミーはコメントしています。
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そしてもうひとりの主役であり、ユーモアとダークさを持ち合わせるウォルターの役は、クリストフにもってこいの役柄だったとか。「ウォルターについて読んでみると、彼は様々な側面を持った人で、チャーミングだったし、非常に目立つ人で、だけどダークだし、場合によっては、暴力的ですらあった。すごく複雑な人物だったんだ。だから、クリストフはそれをしっかりと表現してくれる俳優だったよ」とバートン監督は振り返っています。
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常々一緒に仕事をしたいと思っていたバートンから脚本を渡されたクリストフは、脚本を読み終わるとすぐに「とても気に入った。是非やらせてもらうよ。君が監督をする場合に限るけどね!」と答えたそう。そしてその役作りは脚本のみをたよりに行ったとのこと。「あらゆる事実から距離を置いた。僕は芝居をしているのであって、ドキュメンタリーを作っているのではなかったからね」
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そんなクリストフにエイミーは彼に賞賛を贈っています。「彼には実用主義的な正直さがあって、すごくチャーミングだし、存在感もあると思うの。それに、彼とは撮影中にも撮影してない時でも、すごく深い会話を交わすことができた。彼は演技をする時、自分の前ですべてを曝け出して一緒にコラボレーションしてくれる人。私の知らないところで、何か隠れて準備をしているという感じがまったくしないのよね。だから彼と一緒に演技に没頭するのはすごく簡単だったわ」
この最高のキャストたちが参加したことで、キャラクターの心情はよりリアルなものとして描かれ、物語に深みを与えることとなりました。さらに、エイミーとクリストフの演技は高く評価され、第72回ゴールデン・グローブ賞では、揃って主演女優賞・男優賞(ミュージカル・コメディ部門)にノミネート。エイミーは見事2年連続で最優秀女優賞を受賞するという快挙を成し遂げました。
『ビッグ・アイズ』
2015年1月23日(金)TOHOシネマズ 有楽座他 全国順次ロードショー
配給:ギャガ
公式サイト

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