コリン・ファレル「アクションだけの映画は嫌だった。ラブストーリーがこの映画の基軸だよ」

かつてハリウッドの暴れん坊とも言われたワイルド系俳優コリン・ファレル。最新作『デッドマン・ダウン』(10月26日公開)のインタビューが届いたのでご紹介!
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『デッドマン・ダウン』は、復讐のために犯罪組織に潜り込んだ男ヴィクター(コリン・ファレル)と、自分の未来を奪った人物への復讐を誓う女ベアトリス(ノオミ・ラパス)、2つの復讐が交差するサスペンス・アクション。アクションだけでなく、復讐のため孤独に生きてきた主人公と彼の復讐の一端を目撃してしまったヒロインとの出会い、その2人の関係性(利用、裏切り、友情、愛情)が軸になった女子にもグッとくるストーリーになっているのがポイント。

Q:『デッドマン・ダウン』への出演を決めたきっかけは?
コリン:
脚本を読んでとても気に入ったんだ。ニューヨークの犯罪社会が舞台背景になっているが、その中にあるラブストーリーが強烈でとても深いものを感じた。アクションシークエンスもあるし、それらのアクションはかなり複雑で、興味を引き付けられ、楽しめるものに仕上がっている。でも僕にとっては、ヴィクターとベアトリスのラブストーリーがこの映画の基軸なんだ。基本的にこの二人の物語が語られる。二人は修復できないほど傷ついていて、その結果、互いの人生に関わり、互いに癒されるチャンスを与えようとする。それが僕にとってこの物語の中で最も興味をそそられる部分だった。
Q:ヴィクター役について
コリン:
ヴィクターはハンガリーからの移民で、エンジニアとしての訓練を受け、7年前にニューヨークに来たことになっている。彼も世界中からやってくる大勢の人たち同様、より良い生活、より良いチャンスを求めてアメリカにやってきた。彼は夫であり父親でもあったが、映画の物語が始まる1年前に恐ろしい暴力事件が起こった結果、妻と娘を奪われてしまう。彼が再び癒され、穏やかな経験ができるか、僕にはわからない。自分にそれほど大きな悲劇が降りかかったら、どうなるだろう。でも明らかにそれが彼の行動の理由じゃない。彼の理由は基本的に、妻と娘を殺して彼の人生を汚した人間が罰を免れるようなアンバランスな状態に、少しだけ正義をもたらすこと。そして彼は家族の死の原因となったギャング団にこっそり入り込んで、エンジニアとしての物事の詳細や構造を理論的な頭で、創造性のある見方をすることによって、固く冷たい組織の構造も、同様に男たちが運営するシステムや人間関係の構造も理解し、復讐への手順を踏んでいくんだ。
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Q:これまで演じてきた役のなかで、今回のヴィクターはどんな位置づけ?
コリン:
僕は最近映画で6~7回刑事役を演じ、数回ギャング役を演じている。出演映画を選ぶ時、そういう世界に引き付けられるのだと思う。危険な掛け率が高い世界だ。でもどんな種類の映画でも、その映画の中には心が語られていて、それが物語を通して自分を導き、観客を引き寄せる。そのキャラクターに引き付けられ、彼らが心理的、感情的に経験していることに自分自身を投影させることができなくてはならないんだ。でも僕は、銃やギャングや法律破りやアクションシークエンスだけの映画に何度も携わるのは嫌だった。この脚本を読んで、これはユニークな作品だと感じた。ギャング映画やアクション映画に関わっている気がしなかったんだ。それは、この物語の核心がヴィクターとベアトリスの関係にあったからだ。
Q:主人公・ヴィクターとベアトリスの関係について
コリン:
ヴィクターとベアトリスは元々、異なる理由から、復讐を実行に移して過去を消し去ろうとしていた。でも物語が進み、二人は愛情を受け入れていくことでその復讐願望が次第に変わっていく。彼らは愛情も、思いやりも、寛大さも求めていたわけじゃない。彼らは二人とも、世界の犠牲者で、家族の関係、一体感、親密さ、あるいは愛情を経験するチャンスを奪われてしまったと思い込んでいる人間だった。でも物語が紐解かれていった結果、二人は互いの中にそれを見出すんだ。
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Q:ノオミ・ラパスとの共演について
コリン:
ほめてもほめ過ぎることはないくらいだ。ノオミと一緒にセットにいた時はいつもこの上ない喜びを感じていたよ。その大きな理由は、ノオミと彼女のキャラクターに対する理解が彼女の周りの空間と僕たちが演じたシーンの数々を際立たせていたからなんだ。彼女は本当に素晴らしいよ。撮影が始まる前に何度かリハーサル期間をもてたんだ。3日間、ロサンゼルスのホテルの部屋で、監督、脚本家のジョエル・ワイマン、そしてノオミと僕で机を囲んだ。脚本のページごとに目を通していったんだ。この脚本ならそういった作業が全く必要ないと思ったけれど、僕たちはとにかく話し合い、ニールスが意見を出し、ノオミも僕も自分の意見を出し、ジョエルはそれを黙って聞いていた。ジョエルの意見はすでに脚本に書かれていたからね。だから彼は椅子にもたれて、僕たちの考えを受け止めていた。そこで脚本をほんの少しだが改良することができたと思う。
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『デッドマン・ダウン』
10月26日(土)新宿ミラノほか全国ロードショー
提供・配給:プレシディオ
協力:ワーナー
公式サイト

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