ザック・エフロン「ラブシーンは簡単だった」映画『ペーパーボーイ 真夏の引力』インタビュー

『ハイスクール・ミュージカル』を卒業し、めっきり大人の俳優になったザック・エフロン。彼がニコール・キッドマンと共演した話題作『ペーパーボーイ 真夏の引力』について語ったインタビューが届きました!
c2012 PAPERBOY PRODUCTIONS,INC.
ザック2


この作品で彼が演じているのは、愛に飢えた青年ジャック。大学を中退し、やることもない日々のなかで、謎の女シャーロット(ニコール・キッドマン)と出会い、初めて本気の恋をする。しかし、彼女が婚約者の冤罪を証明するために新聞記者を務めるジャックの兄ウォード(マシュー・マコノヒー)に調査を依頼したことから、ある殺人事件の真相をめぐる濃密な人間模様に引き込まれていく、というストーリー。
c2012 PAPERBOY PRODUCTIONS,INC.
ペーパーボーイ:メイン
Q:原作を読んだ時の感想は?
ザック:
衝撃を受けたよ。強烈な作品だ。青年の旅のようなもので、寄り道したり 逆行したり暗闇に入ったりするんだ。最後まで何が起こるのか、何についての物語なのか理解できなかった。とにかく衝撃を受けたんだ、すごくね。でも映画の方は結末がすごい。完全に打ちのめされた。
Q:いままでのイメージを覆す役。演じた感想は?
ザック:
すばらしい経験だった。夢みたいだったよ、挑戦でもあったしね。現場にはクリエイティブな人が集まっていて1つの目標を達成するために夢中になっていた。共演者も監督のリーもすばらしかった、みんな最高だったよ。この映画の大きなテーマは、大人になるということだ。ジャックは学ぶんだよ。大切な人たちから人生を教わり教訓を得る。僕自身はまだ分かってないこともある、役者業も理解しきれてないしね。今回の撮影では、共演者たちに助けられたよ。
Q:役作りはどのようにやった?
ザック:
いちばん大変だったのは、舞台となっている時代と場所の感覚をつかむことだった。1969年のフロリダについて、言葉のアクセントとかどんな時代だったかを勉強した。でもリーからは「心を開いて来てくれ」と言われただけだった。「エゴを捨てて参加してくれ」とね。
Q:ニコール・キッドマンとのラブシーンは緊張した?
ザック:
ラブシーンはいつだって緊張するよ。演じる役者だけじゃなく撮影スタッフもね。でも撮影が始まってしまえば、ほかのシーンと同じだよ。それに簡単だったよ、ニコールにキスするだけだ。
Q:さまざまな要素が詰め込まれた作品。最初に脚本を読んだ時はどう思った?
ザック:
把握しきれないほどたくさんの要素が詰まっているよね。最初に脚本を読んだ時はよく分からなかったけど、すごく探求的で人物が詳細に描かれているんだ。この映画は、何かひとつの要素に限定することはできないよ。多くの質問を投げかけているし、多くの疑問を生じさせている。そういう意味で、考えさせられる映画だよ。刺激を与えてくれる。
c2012 PAPERBOY PRODUCTIONS,INC.
ザック3
Q:リー・ダニエルズ監督はどんな人?
ザック:
彼からは刺激を受けた、パワーをもらえるよ。役者が演じやすいような環境も作り出してくれた。彼にはエゴが全くないんだ、そしていつもふざけている。嘘じゃないよ、本当にそうなんだ。僕たちをリラックスさせようと努めてくれる。無欲で愛に満ちた人だと思ったよ。彼と仕事ができて光栄だよ。リーは本質を見る目を持っている。だから登場人物がとてもリアルなんだ。それに人間関係を築くのにも長けているよ。会話しただけで通じ合えるんだ。優れた洞察力の持ち主で、人のことをよく理解できる。だからいい監督なんだ。それにリーはためらわずに何事にも挑戦する。脚本だって気に入らなければ流れに任せる「ここはアドリブで」ってね。
Q:泳ぎは得意?
ザック:
まあ、下手ではないよ。
Q:泳ぐシーンに備えて何か準備した?
ザック:
あのシーンは予定外で急に撮影することになった。だから準備はできなかった。気付いたらプールがあった。急に泳ぐことになるなんて思いもしなかった。
Q:撮影はどんな感じで進んだ? 
ザック:
現場では常に全員が動いていたよ。休憩時間がないんだ。トレーラーもなかったけど、あれが純粋な映画作りだね、全員が一致団結するんだ。まさにこれが映画作りだよ。
Q:ジャックとマシュー・マコノヒーの演じた兄ウォードの関係は?
ザック:
ウォードとジャックの関係は少し複雑に思えるかもしれない。離れ離れになっていた兄弟が、久しぶりに再会を果たすんだ。感動的な再会と言えるね。兄弟の仲はよくて、お互いに自慢し合えるような関係だと思った。でも、リーは「そんな関係じゃない」と。突然戻ってきた兄に対して、ジャックは戸惑いがあるんだ。この映画が特別なのは、それぞれの関係が現実的だからだよ。軽くて楽しく見えるシーンが暗いシーンに通じていて闇が浮かび上がる。映画が現実にしっかり根付いているんだ。

ザックは劇中でニコール・キッドマンから想定外のモノをかけられたり、ブリーフ一丁になったりと、ファン騒然のお宝映像が満載!!
『ペーパーボーイ 真夏の引力』
7月27日(土)~新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー

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