ジェームズ・キャメロン監督 3Dについて熱く語る『タイタニック 3D』

沈没から100年目となる今年、3Dとなって甦る映画『タイタニック 3D』。その公開を前にジェームズ・キャメロン監督が来日。30日、記者会見が行われました!!
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▲タイタニック没後100年にちなみ、青い100本のバラを贈呈されフォトセッション
会見はまず、ジェームズ・キャメロン監督のご挨拶からスタート。


「今回、また日本にプロデューサーのジョン・ランドーとともに戻って来ました。歓迎していただいてありがとう。日本にくるのは毎回楽しみなのですが、『アバター』のときは短かかった。それから2年の間に、ツナミの悲劇が起こり日本の方には悲しい時期となりました。被害を受けた方には、心からお見舞いを申し上げます。私は日本の方々の強さを目の当たりに見ましたし、そこから立ち上がった強さにも敬意を表します。このことを改めて申し上げておきたいと思います」
IMG_3425今回、ロンドンプレミア、モスクワを経て日本へ立ち寄ったキャメロン監督。実はこの数日間は非常に忙しかったとか。
「ここ数日間、時間の流れを忘れるくらい大変な日々が続いておりまして、3〜4日前は海底1万メートルの世界にいました。そして海からあがり、すぐにグアムに行き、飛行機に乗り換えロンドンでレッドカーペットに出席。15年前に作った映画のレッドカーペットをやるというのも不思議なものでしたが。それからモスクワで『タイタニック3D』について語り、日本へ来ました。なので日付や時間がわからなくなっています。ここは日本であってますよね?(笑)」
ここから質疑応答タイムがスタート。
Q タイタニックを3Dにすることに対して、並々ならぬ思いがあると思いますが、かねてより、監督は2D映画を安易に3Dにすることに反対しています。今回の映画ではどのあたりをこだわったのでしょうか?
監督:今年はタイタニックが沈没してから100年目であるわけで、映画だけでなくタイタニックそのものに世界の注目を集めたいと思いました。私は実際、沈没した船のところまで潜り、3本のドキュメンタリー映画を撮っています。この船に対しては興味と関心があります。同じ思いを抱いている方々にも、100年目だからという思いもありました。2Dから3Dへの変換に関しては、私は単に手間が省けるからという意味での変換は断固反対です。3D映画を作りたいという映画監督には、最初から3Dで作ることをアドバイスしています。3Dカメラで撮影することにより、クリエイティブな面でも満足でき、質も実でコントロールできる。これが私の姿勢です。しかし、2Dでしか撮っていない映画は、3Dに変換するしかない。それも正しい方法で3Dにしなければならないと思っています。たとえば、これを映画のヒトコマだと思って頂いて(と、立ち上がり背後のタイタニックのボードで説明開始)、エンジニアたちはコンピュータの前に座り、このフラットな2Dの絵を3D化するわけです。ケイトの髪1本、耳の辺りとか、すべてに深さ、厚みをつけなければいけない。それを1人ひとりが手作業でヒトコマずつ立体化しなければいけない。この作業をヒトコマずつやるわけです。気が遠くなるような作業です。また、技術者たちはやり過ぎてしまいがちです。その感覚は製作者本人でないとわからないので、製作者がどのくらいの厚みをつけるかきちんと指示しないといけない。大変な作業です。多くの人々はなにかアルゴリズムのようなものがあって、そこを通しただけでキレイな3Dがすぐにできあがると思うかもしれませんが、人間なハート、目、脳が必要。手作業でやるしかないのです。
ならば、なぜそんな大変なことをしたのかといいたいでしょうが、その理由はまず1つは私は3Dが好きなんです。2つめは3Dにすることで映画に新たな命を与えることができるから。映画は最初は大きなスクリーンで上映されますが、その後、ビデオになり、下の方になっていく。それは作り手としてはしのびない。こうしたスケールの大きな映画はやはり大きなスクリーンで見てほしい。3Dにすれば、新たな観客にしかるべきカタチで見てもらうことができる。
IMG_3434Q 3Dになったタイタニックは2Dより、感動的になったような気がしますが、3Dはアクションだけでなくドラマ描写にも優れているのでしょうか? また過去の作品を今後、3D化する予定は?
プロデューサー:3Dにすることで、2Dよりも演技も含め、いろいろなものがよく見えるようになるし、臨場感が高まり、お客さんは場面にいるような感覚になると思います。
監督:同様の意見は多くの方から聞くんです。それは大きな驚きでした。3Dの方が感動したという意見が多いんです。それは無意識的ですが3Dだと、作りものではない感覚が芽生え、映画にリアリティがでて映画にのめり込める。人物に共感できるのではないでしょうか?
 また、過去の作品を3Dにする予定は今のところありませんが、この映画の反応を見てから考えたいと思います。もし要望があればぜひやりたいと思っています。特に「T2」は3Dに適した作品だと思うので、喜んでやりますよ。
IMG_3445Q マリアナ海溝への潜水は日本でも話題になりました。そういった危険を冒してもチャレンジを続ける理由を教えてください。
監督:冒険は子どもの頃から大好きで、60年代のジャン・クストーらの映画が大好きでした。また、監督を始めた頃から、個人的に深海に潜り始めました。そして95年にタイタニックの沈没船に潜りましたし、マリアナ海溝へ潜るのも今回で8回目になります。だんだん機材も進化して、深く潜れるようになりまして、自然と規模が大きくなり今回の冒険に至りました。もちろん冒険には危険がつきものですが、得るものも大きい。誰も見たことがないものを見る、情報を得る。砂1粒でも持って来れたら価値があると思います。ただ飛行機から飛び降りるといった危険ではなく、学術的な報いがあることで今回の冒険を行いました。今は毎日、技術革新が行われています、クルマ、エレベーター、飛行機、すべてに改革がおこなわれていて、それはエンジニアリングが私たちの生活に寄与しているところです。私はエンジニアですから、今回の潜水艇も友人と一緒につくって、それで海底探査を行いました。もし火星へ行くロケットが作れるなら作りたいですが、ちょっと予算がオーバーですね。
Q おなじみのタイタニックポーズを決めるためのコツを教えてください。
監督:
しかるべき手順を踏むことが重要。あとは、手の位置にも気をつけた方がいいよ(笑)。
監督の3Dへの熱い思いが伝わって伝わってきた30分間。15年前にもちろん見ましたが、3Dも見なければ!! ですね。
『タイタニック 3D』4月7日(土)より全国ロードショー
4月4日(水)先行上映決定!(一部劇場を除く)

(makiko)

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