死因が明らかになったマシュー・ペリー 薬物依存との闘いは続いていた

10月28日午後4時17分(現地時間)、ロサンゼルスの自宅のプールに隣接するジャグジーでうつ伏せになっているところを発見されたマシュー・ペリー(享年54)。先日、ロサンゼルス郡検視局は毒物検査報告書を発表し、”ケタミンの急性作用 “で事故死したことを明らかにした。

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ケタミンは麻薬の一種で、うつ病の治療にも使用されることがあるという。監察医の報告によれば、彼はうつ病の治療としてケタミン点滴療法を受けていたが、最後の治療は亡くなる1週間半前。ケタミンが体内に残っているのは3〜4時間で、死に直結するものではなかったのだそう。

2022年に出版された回顧録『Friends, Lovers and the Big Terrible Thing』の中で、断酒コーチと親友の助けを借りてようやく依存症を克服したと述べているマシュー。しかし、彼の親しい友人は、「彼は皆にドラッグと手を切っていると嘘をついていた。決してそうではなかった。とても悲しい。彼がついた最大の嘘は、おそらく自分自身に対するものだろう」と「Daily Mail」に語っている。

体重は216パウンド(約98キロ)で、軽度の肥満と宣告されていたマシューは、検死報告書によると健康状態は良好とはいえなかった。肝硬変の前駆症状である「慢性肝うっ血性肝硬変」を患っており、腎臓のネフローゼ(高血圧と長期にわたる薬物使用によって引き起こされる組織の硬化)もあったとのこと。慢性膵線維症も見つかり、心臓と肺も著しく損傷していたという。

回顧録の中でマシューは、2018年に大腸が破裂した後、痛みに対処するには不十分と思われる医療用麻薬を処方されたと書いている。そのため彼は、おそらくフェンタニル入りのオキシコンチンを供給してくれるストリートディーラーに頼るようになったのだそう。ストリートの錠剤は1錠75ドル(約1万円)くらいとかだったから、1回に3,000ドル(約42万6千円)、週に何度もその男に渡していた」と明かしている。

死因が明らかになったことで、残された家族、親しい友人、ファンはさらに辛い思いをすることに。そして、薬物依存を断ち切ることの難しさも広く知られることになった。

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