映画『バビロン』3人の重要キャラを一挙紹介!特別映像解禁!

『ラ・ラ・ランド』でアカデミー監督賞を史上最年少で受賞、いま最も映画に愛される若き天才監督デイミアン・チャゼルが、オスカー俳優の大スターブラッド・ピット、いま世界で最も輝く女優の一人マーゴット・ロビーほか豪華キャストを迎え、再びハリウッドを舞台に描く夢と音楽のエンタテインメント最新作バビロン』が、2月10日(金)に全国公開!

(C) 2023 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

急成長するハリウッドの狂騒を象徴する、物語のカギを握る3人のキャラクターを一挙紹介!!

トーキー時代到来で映画界の主役に躍り出る
トランペットの名手:シドニー・パーマー

ジョヴァン・アデポ演じるトランペットの名手、シドニー・パーマーは、ハリウッドで日夜行われる盛大すぎるパーティーで、周囲の騒動をよそにバックグラウンドの音楽を奏でているひとりの演奏者にすぎなかった。

しかし、サイレント映画が下火になりトーキー映画が登場すると、スクリーン上の音楽の力を認識した業界が、シドニーを主役の座に押し上げていく。

チャゼル監督は「撮影現場のムード音楽であれ、劇場で音楽家が演奏するものであれ、音楽は常にサイレント映画の大きな役割を担ってきた。しかし音声が登場すると、ハリウッドはこの発明を単なる真新しさに終わらせないために必死に正当化しようとし、ミュージカルは自然な進化形となり、ある種のジャズ、例えば、当時ロサンゼルス南部のセントラル・アベニュー・クラブで演奏されていたジャズが映画へと繋がる道が開かれることになった。シドニーが演奏しているのは、そういう音楽だ」と彼が演奏する音楽のルーツとトーキー映画のつながりを解説する。

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ハリウッドを陰で操る、絶大な発言力をもつ
大物ゴシップ・コラムニスト:エリノア・セント・ジョン

名女優ジーン・スマートが演じる、ゴシップ・コラムニストであるエリノア・セント・ジョンはハリウッドの人々を陰で操る存在で、業界の大物たちの撮影現場やオフショットでの生活を常に記録している。

そんなエリノアをも一瞬で虜にするのが、突如パーティー会場全体を巻き込み全身から魅力を放って踊り狂うネリー・ラロイ(マーゴット・ロビー)だ。エリノアは彼女の才能と次の大スターになる可能性を見出していく。

スマートは本作の脚本を読み、1920年代のハリウッドに対してこれまでとは違った印象を持ったという。「かつて狂騒の20年代と呼ばれたのには理由がある。私たちは恐ろしい世界大戦とパンデミックから逃れ、人々は多くのことに反抗したり、自由奔放に過ごしたりしていた。この時代を、この作品で描かれているような形で見ている人はあまりいないと思う。まるで表面に金色の装飾が施されているように思い込んでいる。美しく、素晴らしく、優雅な時代だと。この映画での描かれ方が、より真実に近いと私は感じるわ」と、これまでの名作以上に本作『バビロン』こそが当時の本質を映し出していると語る。

チャゼル監督は「エリノアはさまざまな作家やコラムニストをモデルとしている。新しいスターを発見したり、古いスターを切り捨てたりするような力を持つね」と作家のエリノア・グリン、レポーターのアデラ・ロジャーズ・セント・ジョンズ、そして後期の時代のルエラ・パーソンズ、はたまた『イヴの総て』(50)の登場人物、アディソン・ドゥイットと、当時実在した人々から物語のキャラクターまで様々な人物から着想を得たと語っている。

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中国系の出自をものともせず名をあげる
女優・シンガー:レディ・フェイ・ズー

さらにもう1人、“東洋のエメラルド、オリエントの装飾品”と称されるレディ・フェイ・ズーは、映画業界のスターやその卵たちが大勢集うパーティーで、トップハットとマレーネ・ディートリッヒ風のタキシードで神々しいステージパフォーマンスを披露する。

会場全体の注目を一身に浴び、“My Girl’s Pussy”(当時の実際の歌であり、映画のために作曲家のジャスティン・ハーウィッツが新たなメロディとアレンジを施したもの)を歌い始める様は、中国・アジア系映画スターとしてハリウッドでの道を切り開いた第一人者である名女優アンナ・メイ・ウォンを彷彿とさせる名場面のひとつ。

演じたリー・ジュン・リーは「脚本を読んだとき、本当に驚いたわ。レディ・フェイはわざと中国語アクセントで歌う。なぜなら当時大流行していた“オリエンタリズム”のフェティシズムに乗じていたから。それが彼女のさまざまなペルソナの一つなのよ」と人種の壁を逆手に取って成り上がるキャラクターに心を動かされたそうで、入れ替わりの激しいハリウッドで生き抜くため、パーティーではシンガー、家業のランドリーで無礼な客に対応する父親の手伝いをしながらチャイナタウンの小さな部屋で字幕を書いている姿も描かれる。

チャゼル監督は「初期の映画業界において多くのパイオニアがそうだったように、レディ・フェイもいくつもの帽子をかぶったルネサンス的なキャラクターだ。彼女は一つの仕事によって定義されない。業界で生き残るために、日々さまざまな役割を演じる必要がある。日中はランドリーの上で生活し、夜はハリウッドのパーティーで大きな存在感を示すんだ」と黎明期の映画業界を、そして本作全体を変幻自在なこのキャラクターが象徴していると解説している。

『バビロン』
2月10日(金) 『ラ・ラ・ランド』監督が贈る“最高のショー”が始まる!

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