キャリーのモデル、「SATC」原作者キャンディス・ブシュネル(62)のいま

アメリカではいよいよ、来月から配信スタートとなる「セックス・アンド・ザ・シティ」の続編「And Just Like That…(原題)」。50代後半を迎えた、キャリー、ミランダ、シャーロットがどんな描かれ方をしているのか、世界中の「SATC」ファンが期待に胸を膨らませています。

Candace Bushnell Instagram

そんななか、「Daily Mail」が「SATC」の原作者キャンディス・ブシュネルをフィーチャー。「SATC」の大ヒットとともに時代の寵児となった彼女の現在は?

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キャンディスは、1990年代半ば「ニューヨーク・オブザーバー」紙のセックス・コラムニストとしてブレイクしました。当時の彼女は、『Sex And The City』のコラムで現代の性風俗を率直に批判することで両親に恥ずかしい思いをさせたくなかったため、キャリー・ブラッドショーというキャラクターを考案したのだそう。

■テレビ化されてギャラは?

1998年に『Sex And The City』がテレビシリーズ化。世界中で一大ブームを巻き起こしたのは周知の通りですが、キャンディスは番組でも、制作された映画でも、その後の収益には一切関与していないのだとか。

「エンタテインメント業界では、女性は男性と同じようには振る舞ってはいけません。私はある種の契約から外されていた。感謝しなければならないので、このことについては話すべきではありません。そうね。当時の女性は、どんなことにも感謝しなさいと言われていたから」

「番組が成長するにつれ、原作からどんどん離れていってしまう。原作があることを知らないファンもいるくらいよ」とキャンディス。「私はそれで正当な報酬を得たのだろうか? と思うことがあるわね」

■フィラー、豊胸、高価なクリーム etc. エイジングによる弊害

キャンディスは『25年後のセックス・アンド・ザ・シティ』(2020年)を上梓。彼女の同名の回顧録を基にしたもので、コネチカット州で育った裕福な子供時代から、パーティーガールだった全盛期、そして結婚、離婚、更年期、その後の人生を辿っています。

「実際、作家であることは、どんな男性よりも私にとって意味のあることだった。書くことは、私が完全に頼りにできるものよ」「多くの恋愛がうまくいかなかった理由の1つは、男性が私の仕事に対して敬意を払っていなかったから」

そして今「And Just Like That…(原題)」に注目が集まるとともに、彼女自身もメディアへの露出が増えました。

「50歳以上の女性は人前に出るべきではないと考える人もいるわ」とため息をつくキャンディス。グラマラスなブロンドヘアで、ピラティスの定期的なトレーニングと1日1万6千歩の犬の散歩で引き締まったボディですが、年齢を重ねることによるある種の経験も増えたといいます。

『25年後のセックス・アンド・ザ・シティ』でも明かしていますが、キャンディスは「頬にフィラーが入りすぎている」と言われ、顔用のクリームに3,000ポンド(約46万円)を費やしたことも。また、2人のボーイフレンドから豊胸手術の費用を提示され、二重のショックを受けたこともあるのだとか。

「私は胸がぺったんこなので、ボーイフレンドのお母さんに『アイロン台』と呼ばれていました」「とにかく、世の中には人を妬んだり、誰かを貶めて自分の気分を良くしたい人がいます。特に若い男性は、女性がどうあるべきか、どうあるべきでないかについて非常にシビアな考えを持っているわ」

エイジングについては「SATC」の出演者も同じ。誰しもが公平に歳をとるけれど、セレブには常に意地悪な視線が投げかけられます。

現在56歳のサラ・ジェシカ・パーカーは、白髪についてのコメントを「女性差別主義者のおしゃべり」と呼び、同じく56歳のクリステン・デイヴィスは、整形手術についての無慈悲なコメントの標的となっています。シンシア・ニクソン(55)も荒らしの標的に。

■中絶がなかったらキャリーは生まれなかった?

「映画は素晴らしいものではありませんでしたが、人々はベストを尽くしました」と彼女は言います。それ以外のことについては、ずっと前に手放しています。もう “キャリー “が何なのかもわからないわ。私はただ前に進み、自分の創造性を探ろうとしているだけよ」

彼女は10冊の本を執筆し、プライベートではバレエダンサーのチャールズ・アスクガードと結婚・離婚。現在はハンプトンズのサグハーバーにある家を拠点に、充実した独身生活を送っています。最近、ジム・コールマンという大富豪の不動産開発業者と交際していますが、「ただの良い友達」なのだそう。

華やかな男性遍歴のなかには「ルクセンブルグの伯爵」も。彼女によると1980年代に交際していたとき、彼の子供を妊娠したけれど中絶を選んだといいます。

「もし私が子供を産んでいたら、『Sex And The City』は存在しなかったでしょうね。このことは人々に理解してもらう必要があるわ」

「多くの女性がこのような選択をするけれど、それは単に適切な時期ではないから。私にとっては子供を産むのに適切な時期ではなかったし、彼は適切な人間ではなく、とても不安定だったの」

「私は後悔していないし、中絶することが恥ずかしいことだとは思っていません。私にとっては、間違った状況で子供を産むことこそが道徳的に間違っているのです」

■持つべきものは独身の女友達

現在、愛犬と独身の女友達と一緒に過ごすハンプトンズでの生活に満足しているというキャンディス。この時間を彼女は「ボーナス・イヤーズ」と呼んでいます。

「独身の女性たちと一緒にいると、とても楽しくて幸せな気分になるわ。誰もがお互いに支え合い、助け合っている。女性にとっての現実は、人生のどこかで独身になる可能性が高いということ。統計的に見ても、それは起こり得ることです。そしてそれは、女性がどうすればいいのかを知る必要がある。恋愛をする方法も、恋愛をしない方法も知っておく必要があるのよ」

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