スピルバーグ×トム・ハンクス『ブリッジ・オブ・スパイ』ベルリンインターナショナルプレミア

13日、スティーヴン・スピルバーグ×トム・ハンクス×イーサン&ジョエル・コーエン兄弟で描く、実話に基づく感動のエンターテイメント大作『ブリッジ・オブ・スパイ』のインターナショナルプレミアが、ベルリンにて行われました!
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▲スティーヴン・スピルバーグとトム・ハンクス。


この作品の舞台は、アメリカ合衆国と旧ソビエト連邦が世界を二分して対立し、一触即発の冷戦状態にあった1950~60年代。保険の分野で実直にキャリアを積み重ね、ソ連のスパイの弁護を引き受けたことをきっかけに、世界の平和を左右する重大な任務を委ねられることになった弁護士ジェームズ・ドノバンの物語です。
©Twentieth Century Fox Film Corporation and DreamWorks II Distribution Co., LLC. Not for sale or duplication.
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去る10月4日にニューヨーク映画祭でプレミア上映され、満場のスタンディング・オベーションを浴びたこの作品は、「オスカー作品賞と監督賞のノミネート間違いなし」(NY POST)をはじめ、バラエティ誌、ハリウッド・リポーター誌など米有力メディアのオスカー予想にも作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞など各部門でノミネート確実と言われている本年度アカデミー賞の本命作品です。
そして、物語の舞台となったベルリンで行われたインターナショナルプレミアで、スピルバーグ監督はアカデミー賞有力との声が世界から上がっていることについて、「アカデミー賞は同業者に認められるという映画界一の栄誉です。授賞式にいるだけで名誉なことです。今は1年のうちで最もエキサイティングな時であり、またナーバスな時です。ただ、私はあまりあてにしない様にはしているがね」とコメント。
トム・ハンクスも「オスカーについてはどの作品でもまったく自信を持つことはできない。一か八かの賭けのようなものだから、期待することができるものではないんだよ」と、謙遜気味に語ったそう。
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また、作品について監督は「コーエン兄弟たちが書いた脚本が素晴らしく、すべてが繊細な出来事の積み重ねだったので、セリフがわずか2行しかない役や、最も小さな役でさえも、細心の注意を払わなければならなかった。豪華なアンサンブルキャストが実現した、本当に素晴らしい作品になったと思います」と語り、再び不安な時代を現代は迎えているが各国のリーダーにメッセージは? という質問には「人道的危機に関する世界中で起きている状況には、思いやりをもって対処すれば、世界はもっと良いものになるということは常識だと感じています。思いやりの心というのが薄れて行ってしまっている様にも感じています。思いやりがあるのはどの国なのか、助け、受け入れようという気持ちがある人々は誰なのか、生き延びて行くために助けを必要としているのは誰なのか、私はこういったことに注目します。そういうことを意識し、思いやりを持ち、自分の思いに従って行動しなくてはなりません」と語ったとか。
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トムは「本作ではスピルバーグ監督のベストを期待してもらえると思います。彼の作品では、ロボットやエイリアンを扱ったものが最高だと思われているようですが、彼のベストは人間を扱った題材なんです。この映画は『シンドラーのリスト』や『アミスタッド』、そして前作『リンカーン』といった作品に匹敵するものです。人間が驚異的な状況を切り抜けていく様を描くスピルバーグ監督の能力は、他の惑星からやってきたエイリアンを描写する彼の能力と同じくらいすばらしい。スピルバーグ監督と一緒に仕事をするのは今作で4作目になるけれど、彼は、その天才的なレベルに我々普通人を招いてくれるコラボレーターであると思います。「君はどう思う?何か良いアイデアはあるかい?」とよく聞かれます。僕に電話してくれるというだけでも、自分は恵まれていると考えているんです」と語りました。
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『ブリッジ・オブ・スパイ』
2016年1月8日(金) TOHOシネマズ スカラ座他全国ロードショー!
配給:20世紀フォックス映画
公式サイト

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