ウィル・スミス、『アフター・アース』製作のきっかけは「ジャッキー・チェンへの嫉妬」

2日、映画『アフター・アース』(6月21日公開)のプロモーションのため来日中のウィル・スミスとジェイデン・スミス親子が、記者会見に出席しました。
IMG_7752
▲ウィル・スミスとジェイデン・スミス。


ふたりはまず、一言づつご挨拶。
ウィル:コニチワ。今日、ここに来れてうれしく思っています。フラッシュがたくさん光るのは、とってもハッピーにさせてくれるね!
ジェイデン:コニチワー。今日はみんな来てくれて、映画をサポートしてくれてありがとう。
ここでMCが、会場にジェイデンと同じ年代、北区立桐ヶ丘中学校の生徒約40名が来ていることを告げると、ジェイデンは彼らのところへ走って行き、握手したりとご挨拶。ステージに戻る際、でんぐり返しで上がると、ウィルは「いい動きだ!」と絶賛。
IMG_7756
その後、Q&Aがスタート。
Q:映画の原案はウィルが考えたそうですが、いつごろ、どのようにしてアイデアが浮かんだ?
ウィル:だいたい2年前、ジェイデンはジャッキー・チェンと映画『ベスト・キッド』を撮っていて、すごく楽しそうだった。それがすごく妬ましくてね。「俺の息子だぞ!」ってね(笑)。だから一緒にできるプロジェクトを考え始めて、1000年後の未来にしようとひらめいたんだ。そして、M・ナイト・シャマラン監督の誕生日に電話したとき、プレゼントよりも映画の企画の話をしてほしいと言われた。だからその時、頭にあった『アフター・アース』の話をしたら、すごく気に入ってくれて、話が膨らんでいったんだ。
Q:ジェイデンの俳優としての成長を感じたところは? ジェイデンから見たウィルのスター性や俳優としてスゴイところは?
ウィル:ジェイデンは14歳で、俳優としては、感情のコントロールができるようになったと思う。以前はエモーショナルなシーンを撮った後、感情を戻すのに苦労していたけれど、今回は感情を引きずらなかったので、すごく成長したと感じたよ。
ジェイデン:作品作りに対する真剣さ、情熱。映画は永遠の残るものだから、おもしろい、最高の作品にしないといけないと、大変な思いを持っているというところが、子どもの頃はわからなかったけど理解できるようになった。
Q:人類が住めなくなった地球が描かれていますが、この作品から受け取ってほしいことは?
ウィル:今、質問にあったことがこの映画のメッセージ。もし地球を我々が破壊したら、どういうことになるかがわかる。ジェイデンの世代には問題はさらに大きくなるだろう。今、我々が関心を持たなければいけない、このことが伝わればいいなと思う。
ジェイデン:映画は、環境について重要なことを訴えている。これまで人間は地球をきちんと扱っていなかったと思うので、この映画を見て、自分がすべきことを考えるきっかけになるといいと思う。
IMG_7772
▲ふたりでハート。
Q:最もハードだったシーンは? ハッピーだったシーンは?
ジェイデン:ハードだったのは、崖から飛び降りる直前に親子で口論をするシーン。
ウィル:その日は1日中撮影していて。大声で叫び合ったりして、とても気が高ぶっていたからね。そういうときは、ネガティブな感情を引きずらないように気をつける必要があるんだ。撮影の後、こんなに反抗的な息子をどうやってこらしめよう、と考えないようにしなければいけないんだ。それからハッピーなシーンは、(ジェイデンに)ハッピーなシーンはなんだった?
ジェイデン:ハッピーなシーン? 
ウィル:なかったかもね(笑)。この映画は息子が生死をかけてサバイバルする話だから、ハッピーなのはラストだよね。
MC:撮影中に最も楽しかったことは?
ジェイデン:一緒のシーンはほとんどなかったんだ。
ウィル:そのとおり!
ジェイデン:父親はずっと船の中で息子の方が外でサバイバルするんだから。
ウィル:確かに息子の方が働いていたが、父親の方がギャラは多い(笑)。
ジェイデン:好きなシーンはないの?
ウィル:ジェイデンが崖から飛び降りて、フライングスーツを着て空を飛んでいるとき。怪鳥が彼を追跡するシーンでは、「ワオ!」って思ったよ。それにポスターもいいよね。ジェイデンはびびった顔だけど、自分はかなりベテランな落ち着いた表情をしている。
ジェイデン:それは、父親はずっと安全な船の中にいるから。息子の方はずっと外なんだよ!
IMG_7729
▲ポスターを再現中。
Q:ジェイデンはダンスを習ったのですか?
ジェイデン:子どもの頃から、マイケル・ジャクソンのビデオを見てたんだ。すごく表情がない子どもだったから、母親から「ジェイデン、踊って」と言われると、顔は変えずに体を動かしていた。だから母親から教わったといえるかも。マイケル・ジャクソンの「スリラー」は、子どもにはすごく恐いビデオだったよね。
ウィル:恐怖は自分の中にある、恐怖をいかにコントロールできるかが、この映画ではすごく重要なんだ。もし「アフター・アース」を子どもの頃見ていたら、「スリラー」の恐怖もマネージできたはずだ。
ジェイデン:もし「アフター・アース」を子どもの頃見ていたら、もっと怖がっていたと思うよ。タイムトラベルが実在すると思うだろうから。年取った自分を見ることになる(笑)。
Q:日本に来て一番驚いたことは?
ジェイデン:なんだろう、ずっとホテルにいるから。
ウィル:24年前に初めて日本に来たとき、テクノロジーの進化にものすごく驚いた。2回目のときは、携帯にカメラが付いていたんでビックリしたよ。
Q:M・ナイト・シャマラン監督を起用した魅力は?
ウィル:ナイトはハリウッドで最もファンタスティックなアイデアを持っている監督のひとりだ。映画の中にゴースティングというものが登場するけれど、それは人が恐怖を完全に克服すると姿が見えなくなるというもの。そのアイデアはナイトが考えたものだ。
ウィル:ジェイデン、父親と仕事をするのはどういう感じだった?
ジェイデン:すごく面白かった。偉大な俳優ですから。
ウィル:それから?
ジェイデン:彼はとても助けてくれたし、たくさん学ぶことができました。
ウィル:彼は強い人、ヒーローと呼べる人物かな?
ジェイデン:イエス。でも、
ウィル:でも?
ジェイデン:ポスターを見ても、武器を持っているのは僕で、戦おうとしているのに、そっちは船の中にいて見ているだけ。だからリモコンとプレーヤーみたいな関係だよね。
メイン
『アフター・アース』
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
6月21日(金)より丸の内ピカデリーほか全国ロードショー

ページ上部へ戻る