「もし彼女の立場だったら、同じことをやっていたかも」ドラマ『リベンジ』トークイベントレポ

今年3月に開局した無料BS 新チャンネル、Dlife(ディーライフ)で土曜夜9 時から放送中のドラマ『リベンジ』。
これは主人公のエミリー・ソーンが、自分の家族を崩壊させた者たちをジリジリと追い詰めていく、アメリカのセレブなリゾート地ハンプトンを舞台にした、濃厚テイストの復讐劇。アメリカでは昨年9 月から放送が始まったのですが、初回放送では1,020万人もの人々が視聴。その後も大人気で、すぐに22話までの制作が決まったそう。日本での放送は今年3月からですが、すでにハマっている女性が多数。
そんな話題のドラマで主人公エミリー・ソーンを演じている女優のエミリー・ヴァンキャンプと彼女のリベンジの指南役、ナゾの日本人投資家タケダを演じている、真田広之さんが来日。昨日、トークイベントが行われました。
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▲大ヒット祈願の鏡びらき。会場全員(エミリーも含む)の「よいしょ!」とのかけ声に合わせて、かがみオープン!!


まず登壇したのは、今回が初来日だというエミリー・ヴァンキャンプ。なんとお姉さんが現在、日本在住だそうで、すでにショッピングや鎌倉観光などを楽しんだとか。
「私が演じているエミリー・ソーンは、アマンダ・クラークともいうのですが、彼女は家族を不幸にした人々に復讐をするためにトレーニングを積み、ハンプトンに戻ってきて実行に移すという役。ドラマではパーティシーンも多くてそこも見どころになっています。ふだんはカジュアルなのでステキなドレスを着るのは楽しいわ。でもドラマの撮影は長いから、18時間も着ていると疲れてきちゃうけど」とご挨拶。
次いで、真田広之さんが登壇。真田さんは『LOST』に次いで、海外ドラマは2作目の出演。
「今回、エミリーの復讐の指南役タケダを演じています。『LOST』が終わって、テレビをやることもないかなと思っていたのですが、同じ系列の新ドラマ『リベンジ』のお話をいただいて、出演することにしました。1度、組んだ人たちからまたお話をいただけるのは、実績というものが少し認められたのかなと思いますし、うれしいことですよね。ドラマ自体も前評判はすごく高かったし、見たら脚本もおもしろいし、キャスト、スタッフのクオリティの高いので、参加したらおもしろいんじゃないかと思ったんです」と出演の理由を語っていました。
その後、トークがスタート!
IMG_4403Q:2人の共演シーンは日本では5月に放送予定なのですが、エミリーには日本語のせりふもあり、さらに2人で武術の練習をするシーンも!! 共演した感想は?
エミリー:初めての共演シーンが武術のシーンだったのですが、真田さんは武術の経験がない私ができるようにカンペキにリードしてくれて、仕事がしやすいようにしてくれました。日本語を話すシーンもあって、ドラマでの2人は先生と生徒という関係ですが、プライベートでも日本語を教えてもらったり、武術の動きを教わったりしたんですよ。
真田:プライベートというのは、カメラの回っていない待ち時間(笑)。そういう時間に一生懸命練習しているのでちょっと教えたりしたわけで、残念ながらスタジオ以外という意味ではありません(笑)。彼女に会う前に番組は見ていたのですが、想像以上に役を作ることに対する情熱、自分の役に責任を持つ力強さがある人です。ドラマでは悲しい、厳しい表情が多いけれど、ふだんは明るく、冗談が大好きな人ですよ。
Q:武術のシーンは大変でしたか?
エミリー:
武術の経験がないのでかなり準備しました。そのときは真田さんが、私がやりやすいように動きを工夫してくださって、とても助けて頂きました。私はバレエをやっていたので、振り付けを覚えると言う点では通じるものがあると思いました。演じるのは大変だったけれど、画面を見てもらうとわかるとおりとってもロケーションがキレイで、まわりを見回しても美しいものばかりなんですよ。
真田:ダンスの経験があるので、バランス、体の軸ということもわかっているので、とてもやりやすかったですよ。稽古をしながら、アドバイスをしていくというシーンだったので、このタイミングでセリフをいうとか、リハーサルの合間に稽古しました。こういうシーンは信頼関係がないと危険が伴うのですが、これは共演して最初の頃に撮影したんです。それがチームワークを作るうえでもよかったと思いますね。
IMG_4394Q:日本語のせりふは?
エミリー:
簡単ではありませんでしたけれど、日本語のトレーナーもいたし、それに真田さんがすごくよく教えてくれました。私は言語が好きなので、とにかく練習をしました。
真田:とても大変だったと思いますよ。でもギリギリまで練習するし、言ったことはすぐに覚える。とても優秀な生徒でしたよ(笑)。
Q:お2人にとって復讐とは?
エミリー:
このドラマに関わるまで、復讐は白黒つけること、悪いモノと思っていたけれど、ドラマを通じてあれこれ考えて、今では白黒つけられるものではないと思っています。私には素晴らしい家族と友人がいるけれど、もし私が彼女の立場だったら、同じことをやっていたかも。そういうことを考えるようになりました。
真田:復讐に駆り立てた原動力を考えることが大事。単なる報復合戦を美化することはできないけれど、法ですべてがジャッジできるかというと、そうでない部分も人間にはある。今回は愛から生まれた復讐で、それが大事なポイント。私にとってのリベンジは、毎作がリベンジですね。そのときベストは尽くすけれど、終わるともっとこうできたんじゃないかとか、反省や悔しさが残る。それを次にぶつけていくと言う点では、毎作がリベンジです。
IMG_4412のコピー
Q:エミリーは日本の女性のファッションについてどう思いましたか? お気に入りのファッションは?
エミリー:
日本の女性は本当にキレイ。みんな個性的だし、いろいろな要素を組み合わせるところがスゴイと思う。私自身は男の子っぽいファッションが好きですね。仕立ての良いジャケット、パンツとか。ラクだから、でも今日みたいにドレスアップするのも好きですね。
Q:真田さんは、2度目の海外ドラマですが、アメリカと日本のドラマの違いは?
真田:作る課程の基本は同じ。ただ時間とお金の使い方、ケータリングの豪華さは違いますね(笑)。ハリウッドの一流スタッフが時間とお金をかけて撮影するので、映画かと思うこともありますよ。同じシーンを何度も何度も、最初から最後まで。角度やサイズを変えて撮り、疲れ切った頃にアップがくるから(笑)。それに耐えられる精神力と体力がないとサバイバルできない。厳しいけれど素材をたくさんとってもらえるのは俳優にとってはうれしいことです。そこからいいところを選んで編集していく。そのあたりはとてもぜいたくな撮り方だと思うのでうらやましい気持ちと参加できてうれしい気持ち。ちょっと悔しい気持ちもありますが(笑)。でもモノを作るという人たちの思い、情熱は日本も同じですから、いい形でミックスしていけたらと思ってます。
Q:最後に番組の見どころをおしえてください。
エミリー:
回を重ねるごとにおもしろくなっていきます。日本でこれから放送される15話は第1話の婚約パーティのシーンに戻るんです。そこで第1話では想像できなかったことが起こるし、これからどんどん新たなミステリアスな人物も登場しますので、楽しみにしてください。
真田:それぞれのキャラクターに過去があり、思いがあり、それぞれのリベンジが複雑に絡み合っている。そこでもがきながら彼女がどう悲願を達成するのか期待してほしいですね。それから私が出演したエピソードもこれから放送されますので、私が過去の事件にどうか関わっていたのかなども徐々に明らかになります。どのキャラクターに乗っかっても楽しんで頂けると思います。特に後半、急展開していくのでお見逃しなく!
とのことです!!
『リベンジ』
Dlifeにて毎週土曜21 時~(吹替版)、毎週金曜23 時~(字幕版)放送中
Dlifeの視聴方法 http://www.dlife.jp/howtowatch/
Dlife カスタマーセンター TEL:0570-010-258(受付時間:9:00-18:00 ※年中無休)

(makiko)

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