涼しくなったトウキョーだけど、ここだけは熱かった!! 『エクスペンダブルズ』記者会見レポ

昨日、シルベスター・スタローン、ドルフ・ラングレンを迎えて行われた映画『エクスペンダブルズ』のレッドカーペット&記者会見。マスコミだけでなく、熱〜いファンによる質問タイムも設けられた爆笑記者会見となったので、その模様の一部をお伝えします〜。
IMG_5308
『エクスペンダブルズ』
1016日(土)全国超拡大ロードショー 
公式サイト:http://www.expendables.jp

ドルフは75歳!?

——今回の映画に同胞、そして後輩の方々が集まったことで、あなたをキングと慕う人々の気持ちが伝わったと思います。その気持ちをどう受け止めたか教えてください。
スタ みんなも知っている通り、オレは『ランボー』『ロッキー』『クリフハンガー』などを作ってきた。その経験をいかして次の世代の人々と一緒に映画を作り、アクションの楽しさを教えるのはすごくうれしいことだ。ただドルフだけは別だ。彼はオレの父親世代だからね(笑)
ドル オレはまだたった75歳だけど(笑)

——出演者のなかには、アクターではなくアスリートもいます。彼らとの共演はいかがでしたか?
スタ 彼らはみんなビッグベビーで、すぐ「ママ〜」といって泣き出していたよ(笑)。というのは冗談で、彼らは非常にすばらしかった。ただ、ちょっとクレイジーなところがあって、映画だってことを忘れて本気で傭兵になろうとして、格闘を始めてしまうんだ。だから、彼らを「落ち着け」と冷静にさせるのが難しかったところだ。

——
ドルフさんは格闘家として極真空手のトレーニングをされているそうですが、今も空手はやっていますか? 今回の映画で空手の型をされたことはありましたか?
ドル 練習は毎日やっているよ。映画でもジェット・リーとのシーンで、必要かどうかは別として空手の型を見せている(笑)。昨夜も極真の人々と食事をしたけど、その中には歌手のツヨシ・ナガブチもいたよ。彼も極真空手をやっていて、映画の日本版主題歌を歌っていると聞いているよ。

——スタローンさんにとって最強の敵は?

スタ 娘たちだな。彼女たちはリトルモンスターだ(笑)。それはさておき、オレはチャレンジが好きな人間だから、チャレンジしたいと思っても人生はどんどん流れてしまう。何かしたくても時間がないということが一番の敵だな。
MC ドルフさんは?
ドル 監督だよ(笑)。
スタ 正直いって、オレは俳優には厳しいよ。だれにもバッドデーはあるが、俳優の場合、それが永遠にフィルムに残るから一生後悔が残ることになる。だから、オレは俳優たちにはどんなに調子が悪くてもベストを尽くせといっているんだ。
ドル これほど厳しく、みんな一生懸命やっているから、最高の映画ができるのさ。
IMG_5365——もし、今のスタローンさんが、30代の自分に声をかけるとしたら、なんと声をかけますか?
スタ 参ったな。そうだな。若い頃というのは、これから世の中に出ていこうとしているわけで、ちょっと傲慢になるものだ。エゴが強いし、自信過剰でもある。ただ、オレは『ロッキー』で俳優としては成功したが、プライベートは決してそうではなかった。だから、もし若い頃の自分にあったら、謙虚であれ、と言うだろうな。

——ドルフさんに質問です。前回の共演時と比べて、スタローンさんが変わったところはありますか?
ドル 前よりひどくなっている(笑)。というのは、冗談でどちらもすばらしかったよ。彼がいたから、こういう大作に出ることができた。感謝しているよ。
スタ 映画を作るときは100人ぐらいの人と仕事をするが、そのなかで相性がいいと感じるのは5人ぐらいだ。ドルフはその1人でとても相性がいい。そういう人たちを集めたのが今回の映画だ。とても楽しかったよ。

——相性がいいといわれて、ドルフさんはどうですか?
ドル (急にふられて慌てて辺りを見回す)
スタ 寝てるんじゃないぞ。
ドル オレは、ロッキーの復讐がしたかったんだ(笑)。今回の役はクレイジーだけど、ダークな面も持ち合わせている。いままでにないタイプにチャレンジできるのが魅力だったね。
スタ どうやら、通訳の方が、オマエよりちゃんと答えているぞ。オマエはクビだ!! (爆笑)
IMG_5318

——今回、アクション以外にも音楽が印象的でした。それも監督の狙いだったのですか?
スタ この男たちはオールドスクールな、サムライみたいな連中だ。この映画は『7人の侍』からヒントを得て作ったんだが、彼らは音楽も新しい音楽ではなく、オールドファッションな音楽を聴くだろうと思って選曲したんだ。

オレはツイッター野郎だ!

ここからファンからの質問タイム☆

スタローンさんに質問です。今回の来日の件をツイッターで情報解禁になる前に、つぶやいてしまったということがありましたが、本当にご自身でつぶやいているのですか?
スタ 参ったな。そうだ、オレは有罪だ(笑)。ツイッターは、いろいろなアイデアが欲しいとき、会話をすることで新しいアイデアが得られる道具として、楽し
いし、使っているよ。

映画を試写で見たのですが、アクションもさることながらところどころにちりばめられたジョークがすごくおもしろくて笑えました。ライバルのシュワルツネッガーさんのシーンも場内大爆笑でした。そのセリフは監督自身が考えたのですか?
スタ ありがとう。アーノルドはアクション・ヒーローだから彼を茶化すのはおもしろいだろうと思ったんだ。今回は試しにやってみて、かなりウケたので、続編ではもっとふくらませて、アーノルド・シュワルツネッガーをもっと苦しめるつもりだよ。

お忙しいところ、来日してくださりありがとうございます!! お二人に質問です。ロッキーでの拳の闘いから、実際、武器を持って相手の命を奪うという手段をとられていますが、その奥底で、今回、伝えたかったことは?
スタ 映画を作るときは、あらゆる出演者がどういう映画を作っているのか、何を伝えたいのかを理解することが大切だ。そのうえで、ナイフが得意、レスリングが上手いと行った特技を与える。そうしてキャラクターを作っていく。大事なことはみんなの考えを持っていることが重要なんだ。
ドル 今日インタビューを受けていて気づいたんだけど、クロサワ映画の主人公はちょっとクレイジーだったり、変わり者だったり。完璧でないヒーローたちだ。そこが『エクスペンダブルズ』に似ているね。自分の役もそうだ。今日気づいたよ。

スタ おや、あそこにランボーみたいな男がいるな。彼にも質問させてやってくれ。
スタローンさん、愛してます!
スタ オーケー。もういい。帰って寝てくれ(爆笑)。
僕は今34歳ですが、12歳からスタローンさんの大ファンで、とにかくスタローンさんを愛しています。これからもがんばってアクション映画を撮り続けてほしいと思っています。で、『エクスペンダブルズ』についての質問ですが、パート2はいつ頃つくられますか?
スタ 続編はシナリオができたら、来年3月には撮影を始めたいと思っている。ブルース・ウィリスはでる。新人も入れたいと思っている。それから、オレからも愛しているよ

ということで、場内大爆笑&大拍手のうちに終了!!

ところで、『7人の侍』からヒントを得たという、『エクスペンダブルズ』ですが、「エクスペンダブルズ」とは自らを消耗品軍団となのる、巨額の報酬でどんな危険な仕事でも引き受ける傭兵部隊 のこと。彼らが南米独裁軍司国家を壊滅させて欲しいという依頼を受けたが、彼らを待ち受けるのは、史上最も困難な死闘だった……。シュワ知事、ブルース・ウィリス、ジェット・リー、ジェイソン・ステイサム、ミッキーロークらが出演する夢のオールスター祭にして、スタローンが監督、脚本、主演をつとめたアクション超大作!! だそうです!! 私も公開されたら、見にいくつもりデス!! 

 

ページ上部へ戻る