映画『mentor』公開初日舞台挨拶:W主演・磯村勇斗&末澤誠也、綾野剛、吉田恵輔監督登壇!

観る者の感情をかき乱す“感情カオス”の映画体験が話題の『mentor』。ついに全国公開を迎えた10月16日(金)にTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて公開初日舞台挨拶が実施され、W主演の磯村勇斗と末澤誠也(Aぇ! group)、共演の綾野剛、そして𠮷田恵輔監督が登壇した。

舞台挨拶の会場となったTOHOシネマズ 六本木ヒルズのほか、全国205館にてライブビューイングを実施し、各劇場で満員御礼を記録!少年時代に花火遊びをきっかけに火事を起こした罪の意識を、アーチェリー選手としてオリンピック日本代表になる夢を追いかけることで封印しながら日々を過ごす益子龍之介を演じた磯村は、「本日は色々な映画がある中で『mentor』を選んでいただきありがとうございます」と初日を迎えた喜びを口にした。龍之介とともに火事を起こしてしまい、罪の記憶から抜け出せず陰鬱な日々を送る中、自分を包み込んでくれた埜本を“メンター”として心酔していく上谷拓海を演じた末澤も、「初日を迎えられたことを嬉しく思いますし、沢山の方に楽しんでいただける作品になっています」と磯村に続いて笑顔を見せた。また、15年前の火事で妻子を失いながらも火事を起こした二人の前に再び現れ、恨み言どころか驚くほど優しく接するものの、その優しさの裏に何を抱えているのか分からない埜本潤を演じた綾野は、「このメンバーと、そして観客の皆さんとこの日を迎えられた事を嬉しく思います。どう観ても偏ったように見える作品ですが、この世界に入る勇気を持ってもらえて、とても嬉しいです」と感謝を述べた。また、早くもエゴサの鬼と化している𠮷田監督は、「全国でも好評のようですが、まだまだ沢山の方々に観ていただきたいので宜しくお願い致します」と好発進に手応えを得ていた。

W主演として公開まで走り抜けた今、クランクイン前の自分に言葉を贈るとしたら?という質問に、末澤は「そんなに怖がらなくて大丈夫だよ!」と回答し、「監督を含めて磯村君、綾野さんが物凄く優しくて、すべてを包み込んでくださるような方たちばかりでした。肩の力を抜きながら伸び伸びと演じさせていただきました」と登壇者に感謝。すると綾野は「そうね、伸び伸びと土下座していたもんね。あのお尻の傾斜はなかなか出せない」、磯村は「顔が半分くらい地面に埋まっていた」と早くも話題の末澤による渾身の土下座シーンを絶賛し、末澤も「脚本のト書きに書かれている通り、地面に頭を突き刺しました!」と胸を張っていた。


一方、磯村はクランクイン前、末澤と初めて対面した日の自分に「あの頃は末澤君とは全然喋れなかったけど、今は良いコンビになっているよ」と伝えたいと明かし、「初対面の日、2人の時間は結構あったけれど、お互いに様子見をしていて、何も喋っていなかった。『何歳?』『32歳です』『そうなんだ』そして再び沈黙、みたいな」と最初はともに人見知りを発動させていたという。しかし、「そんな感じのスタートだったものが、今となってはこんな風に話せるようになりました。良いコンビになって良かった!」と、今ではSNSで“イソスエコンビ”と話題になるほどの仲の良さを見せた。

綾野は末澤との初対面の際には、特殊メイク姿で現れ、怯えさせてしまったことを振り返りながらも、「埜本はミステリーを生むキャラクター。2人がそのミステリーの中でどう向かい合うのか。そこで陰ながら自分の出来る事が全部出来たら良いなと。2人の中にあるマグマが露わになれば、この作品は成功と言えるのではないかと思っていたので、芝居の中で2人にストレスを蓄積させていくような芝居の仕方をしていました」と狙いを解説。そんな綾野をはじめ、磯村、末澤の演技を間近で見守った𠮷田監督は「自分が(脚本を)書いたものが、飛び出していく感覚を1番前の席で見ている感じがして楽しかった」と絶賛していた。

次に、𠮷田監督が手掛けた2024年公開作『ミッシング』で主演を務めた石原さとみや、阿部サダヲ、北村匠海、さらに千原ジュニア、かまいたちといった豪華な面々から寄せられた絶賛コメントの話題に。石原と共演経験のある綾野は、「すぐに連絡をいただいて、感想を直接聞かせていただきました。律儀で誠実な方です」と明かすと、𠮷田監督は「2人は似ている。フルスイング型のぶん回してくる役者のワン・ツー。俺は陰で綾野100%と呼んでいました」と裏話を披露し、笑いを誘っていた。磯村は阿部から連絡をもらったことを振り返り、「口コミして広めます、宣伝頑張ると言ってくれました」と満面の笑みでコメント。末澤はかまいたちの山内健司から「めちゃくちゃ面白かった」と褒められたことに触れつつ、相方の濱家隆一のコメントに添えられた「すえ、良かったよ」という言葉に感動した様子を見せた。

続いて𠮷田監督は磯村、末澤、綾野の熱演を大絶賛。埜本が火事で妻子を失い、自身も大火傷を負いながらも嗚咽するシーンは撮影の中盤だったといい、それまでの幸せな夫婦の姿も見てきたからこそ「現場で見ていて涙が出てきました。『愛だ』と強く感じました。でも、編集で繋いで観てみたらただただ恐怖でしかなかった」と、本編の冒頭に置かれたことで印象が一変したと明かした。この𠮷田監督からの評価に綾野は「フルスイングでやった結果で、あらゆる状況が変われば、埜本の叫びの届き方も変わる事を念頭に置いていました」と回想した。また、𠮷田監督は磯村の演技について、「土下座の横にいる時の目線のやり取りや足がしびれる細かい芝居だったりを入れてきたりして笑わせてくる。さすが玄人だなと思った」と若手実力派俳優の芸の細かさに舌を巻いたという。また、末澤については、「こちらからの無茶ぶりに対して、ちゃんとリアルにしてくれる。監督に言われてそれが必要なんだと真っすぐな目でやってくれるから、笑えないというか、狂気すら感じる怖いものになった」と新たな風を吹かせた俳優・末澤誠也を評価した。

次に、劇中に登場する埜本が発言するメンター語録のように、自身が大切にしている言葉をそれぞれが発表。𠮷田監督は自主映画を友達に見せた際に携帯をいじられたりして、まともに観てもらえなかったという事を師匠でありメンターとして敬う塚本晋也監督に嘆いた際にもらった「映画ってそんなもんだよ」と言う言葉で、「映画とは客に押し付けるものではないと学んだ。それで気が楽になった」と実感を込めていた。磯村は17歳の頃に地元・沼津で所属していた劇団の演出家から言われた「素直になれ」という言葉で「芝居に対して素直に反応する、素直に演じる、人として素直であるという事を学んで。それから今もその言葉が芯にある」としみじみ語った。綾野は常にスタートという意味を込めて「さぁ、始めましょう」という言葉を大切にしているといい、「今回の作品でも、主演の2人が全部抱えることが豊かだと思わず、みんな一緒に『さぁ、始めましょう』という想いでした」と胸に秘めていた気持ちを吐露した。そして末澤は、ウォルト・ディズニーの名言「夢を追い続ける勇気がある限り必ず夢は叶う」という言葉が座右の銘だと明かし、「努力することは無駄ではないけれど、努力したからといって必ず夢が叶うとは限らない。自分の中では過大評価しないように常に心掛けながら活動させてもらっています。自分は凄く運が良いと思いながら…」と謙虚な姿勢を見せた。これに磯村は「それは末澤君が運を勝ち取っているんだよ、あなたが」と急にメンターのように語り出し、すかさず綾野から「なんでカッコ良い声で言ったの?」と静かにツッコまれる、和気あいあいとしたやり取りを披露。

最後に、𠮷田監督は「物凄く思い入れのある大切な作品です。観た分だけレビューを書いて、それを俺がエゴサするという流れを止めないよう、宜しくお願いします」と会場と全国のライブビューイング会場にいる観客へ期待を寄せた。綾野は「皆さんの人生の1本に『mentor』を添えていただいて大変感謝しております。映画館で沢山の優れた映画を巡っていただき、また『mentor』に戻って来てもらえたら嬉しいです」と力強くPR。末澤は「何度観ても楽しんでいただける作品です。全国の方々ももう一度とは言わず、2回、3回と劇場に足を運んでいただいて、色々な見方で作品を楽しんでいただけると嬉しいです」と大ヒットを祈願し、同じく磯村も「自分の地元・静岡で撮影して、僕の中でも大切な作品になりました。周りの人たちにオススメしていただけたら嬉しいです。映画館には、舞台挨拶の時だけではない、作品の上映だけがあってそこに人が集まって来る。それが本来僕たちの望みでもあるし、『mentor』はその力がある映画だと思います」と熱いメッセージを贈り、大盛況のうちにイベントは幕を閉じた。

『mentor』
大ヒット公開中
配給:エイベックス・フィルムレーベルズ、スターサンズ
©2026「mentor」製作委員会

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