- 2025-12-8
- ENTERTAINMENT
『アクト・オブ・キリング』、『ルック・オブ・サイレンス』で世界的に注目を集めたジョシュア・オッペンハイマー監督が主演にティルダ・スウィントンを迎えた黙示録的ミュージカル『THE END(ジ・エンド)』(12.12公開)。この度、絶望の肖像画ポスター4種が解禁!併せて、ホフディラン・小宮山雄飛ら著名人から寄せられた本作へのコメントも到着した(50音順/敬称略)。

舞台は、環境破壊によって居住不可能となってから25年後の地球。母、父、息子の3人は、母の親友と医者、執事とともに豪奢な地下シェルターで暮らしていた。ある日、見知らぬ少女がシェルターに現れ、彼らの日常は一変する。外の世界を知らない世間知らずの息子は、外の世界を知る来訪者に心を奪われる。そして、家族をつなぎとめていた繊細な絆が急激にほころび始め、長く抑え込んできた後悔や憤りが一家の均衡を乱しはじめる――。
この度解禁されたのは、“絶望の肖像画“ポスター4点。 「決して他人を信用しない“母親“」「肚の中が読めない“父親“」「外の世界から紛れ込んだ“少女“」「外の世界を観たことがない“息子“」―それぞれのキャラクター紹介とともに、“パッケージされた絵画”として収められた4人が並ぶ姿は、人類の存在がすでに過去の遺物となってしまったという痛烈な事実を印象付ける、絶望の肖像画仕様になっている。
各界著名人からのコメントも到着。ホフディラン・小宮山雄飛は「一本の映画で、まるで人生の走馬灯を見ているかのよう」、批評家・佐々木敦は「人類ジ・エンドの「その後」を描いた異形のホームドラマ。終わらない終末の日常を生きる家族の姿は、現在の私たちの隠喩でもある」、文筆家・佐々木俊尚は「ゾクゾクするほど美しい、地下世界のセンスオブワンダーな映像、重厚な演技陣。そしてディストピアなのにまさかのミュージカル。意表を突かれまくる驚くべき異形の叙事詩」、物書き・SYOは「終末世界で、安全な場所と完璧な生活を手に入れたはずだった。だが…どれだけ逃げても演じようとも、心からは逃れられない。無菌状態のシェルター内で蝕まれ苛まれ、壊れゆく家族の肖像。無垢なミュージカルが、ごっこ遊びの空虚さを鋭く刻み付ける」、フリーライター・セメントTHINGは「世界の終末は、個人の終末とイコールか?なにが起こっても、人間は自分の「ストーリー」を生きることができるのかもしれない。ティルダ・スウィントンの歌声の禍々しさ!」、小説家・樋口毅宏は「登場人物が歌えば歌うほど空疎な響きが増していく。同じミュージカルでも『ラ・ラ・ランド』とすべてが真逆。ジョシュア・オッペンハイマー監督は何度でも「絶望の果て」を描く」と、称賛を送っている(50音順/敬称略)。
監督は、1960年代インドネシアで行われた大量虐殺を加害者視点で描いた『アクト・オブ・キリング』(2014)で第86回アカデミー賞®長編ドキュメンタリー部門にノミネートされ、さらに同事件を被害者視点で描いた『ルック・オブ・サイレンス』(2015)で世界的に注目を集めたジョシュア・オッペンハイマー監督。初めての長編フィクション作品を、終末後の世界をミュージカルという奇想天外な舞台に設定、黙示録的なテーマを<衝撃的なミュージカル>として作り上げた。主演はプロデューサーも務める母親役のティルダ・スウィントン、息子役にジョージ・マッケイ、そして父親役をマイケル・シャノンが演じるなど、実力派キャストが集結、それぞれが劇中で美しい歌声を披露している。この機会にニュースご掲載ご検討のほど宜しくお願い申し上げます。
<コメント全文>※50音順※敬称略
一本の映画で、まるで人生の走馬灯を見ているかのよう。
小宮山雄飛/ホフディラン
人類ジ・エンドの「その後」を描いた異形のホームドラマ。
終わらない終末の日常を生きる家族の姿は、現在の私たちの隠喩でもある。
佐々木敦/批評家
ゾクゾクするほど美しい、地下世界のセンスオブワンダーな映像、重厚な演技陣。
そしディストピアなのにまさかのミュージカル。
意表を突かれまくる驚くべき異形の叙事詩。
佐々木俊尚/文筆家
終末世界で、安全な場所と完璧な生活を手に入れたはずだった。
だが…どれだけ逃げても演じようとも、心からは逃れられない。
無菌状態のシェルター内で蝕まれ苛まれ、壊れゆく家族の肖像。
無垢なミュージカルが、ごっこ遊びの空虚さを鋭く刻み付ける。
SYO/物書き
世界の終末は、個人の終末とイコールか?
なにが起こっても、人間は自分の「ストーリー」を生きることができるのかもしれない。
ティルダ・スウィントンの歌声の禍々しさ!
セメントTHING/フリーライター
登場人物が歌えば歌うほど空疎な響きが増していく。
同じミュージカルでも『ラ・ラ・ランド』とすべてが真逆。
ジョシュア・オッペンハイマー監督は何度でも「絶望の果て」を描く。
樋口毅宏/小説家



『THE END(ジ・エンド)』
2025 年12 月12 日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国公開
©Felix Dickinson courtesy NEON ©courtesy NEON
