映画『ユースフル・ゴースト』 牛木匡憲による描き下ろしイラストポスター、タムくんのイラスト到着

2025年、カンヌ国際映画祭<批評家週間>にタイ映画として初選出&グランプリ獲得!アカデミー賞(R)国際長編映画賞タイ代表にも選出、各国メディアから「ジャンルでは括れない」「驚くほど独創的」と異例の注目を集めた映画『ユースフル・ゴースト』(7/10公開)。

この度、画家・牛木匡憲による描き下ろしイラストポスターと、タムくんことウィスット・ポンニミットによるイラストが到着。さらに、コメディアン・藤井隆をはじめ、各界の著名人から寄せられた絶賛コメントもあわせて解禁された。

物語の舞台は、粉じん公害が深刻化するタイ・バンコク。最愛の妻・ナット(ダビカ・ホーン)を呼吸器疾患で亡くしたマーチ(ウィットサルート・ヒンマラート)は悲嘆に暮れる日々を送っていた。ある日、ナットの魂は掃除機に宿るかたちで舞い戻り、ふたたび愛を確かめ合う二人。その頃、マーチの家族が経営する工場では、死亡した従業員の霊が機械に取り憑き、操業停止に追い込まれていた。霊に悩まされる家族や社会から拒絶されたナットは、工場の除霊に協力することで、夫への真実の愛そして自らの存在を“役に立つ幽霊”だと証明しようとするが……。

タイでは誰もが知る怪談「メー・ナーク・プラカノーン」(死後も現世にとどまり、夫と禁断の愛を深めていった女性“メー・ナーク”にまつわる物語)に着想を得たという本作。亡き妻が掃除機に宿って夫の元へ戻ってくるという奇想天外な設定を起点にしながら、記憶と忘却、個人と社会、愛と有用性といったテーマへと静かに深度を増していく。

この度解禁されたのは、主にセクシュアルマイノリティの視点や経験に焦点を当てた映画・映像作品を上映するプロジェクト「ノーマルスクリーン」を2015年より主宰する画家・牛木匡憲による、愛する夫のため、掃除機に憑依したナットを描き下ろしたイラストポスター。ユニークでありながらも切なさを感じさせる本作の世界観を、牛木ならではのタッチで表現した一枚となっており、牛木は「面作りは終始美しく、しかし内容や展開は、チープだったり、下品だったり、コミカルだったり、重かったり、悲しかったり、おバカだったり、怖かったりと、とにかく気持ちを上下左右に振られて、その遠心力でフラフラにさせられながらも、その軸は画面の美しさで繋ぎ止められていて。気持ちよく日常から異世界へ連れて行ってもらったそんな映画でした」と、本作への思いを込めたコメントを寄せている。

さらに、『マムアンちゃん』で知られるタイの人気イラストレーター・タムくんことウィスット・ポンニミットによるイラストも到着。作品への愛情があふれる描き下ろしイラストとともに、「目に見える人生/目に見えない人生/一緒に生きていく/お互い影響しあっていく/目から隠れたホコリは/掃除すれば/気持ちよく息ができる」とコメントを寄せ、本作の公開に華を添えた。

各界からのコメントも到着。<藤井隆(コメディアン)>から寄せられたコメント「映画館でもう一度一気に観たい。巻き込まれたいし笑いたい。笑ってていいのかも確認したい。」をはじめ、「わたしたちが愛と呼ぶもの。その対象は人の身体なのか、それとも心なのか。この映画は、言うなれば人体愛中心主義に対する、エキセントリックな革命だ。」<荒木駿(編集者)>、「なんて魅力的で、クィアな作品なのだろう。」<小田原のどか(彫刻家・評論家)>、「きれいはきたなく、きたないはきれいで、とっても不安なはじまりながら、それはきちんと解消され、解消されるはずもなく、全てはあるべきところに収まり、収まるわけもなく、忘れ難い印象が、この映画を忘れるなと叫ぶ。」<円城塔(作家)>、「愛とはなんだろう? 鑑賞後にはボディ、ソウル、スピリットの境界が曖昧になり、きっと確かめてしまうだろう——家にあるあらゆる家電を。」<越智康貴(フローリスト/作家)>、「どこから話そう。『ユースフル・ゴースト』は、スクリーンに映るすべてに、怒りや悲しみ、そしてそれを超越する可笑しみを纏った、驚くべき作品だった。」<金子由里奈(映画監督)>、「このとても「奇妙な(クィアな)」初長編作は、現実と幻想、ローカルとグローバル、ジャンル映画とアートハウス、同時代性と映画史を対立するものではなく溶けあうものとして堂々と差しだした一本だ。それはわたしたちが囚われている通念や常識をかき乱し、新しい感覚へと導くだろう。」<木津毅(映画ライター)>、「掃除機に取り憑いた幽霊の物語は思わぬところへ観客をいざなう。クィアな磁場の中で語られる幽霊譚は我々に強く訴えかけてくるのだ。忘れるな、暴力を、忘れるな、犠牲者を、と。」<近藤銀河(美術史/ライター/アーティスト)>、「この世への執着と後悔を抱えた、忘れられたくない人間たちの物語でした。」<清水文太(スタイリスト)>、「死してなお続く愛と闘争の物語が、生者の我々に乗り移る。」<Super Kiki(アーティスト)>、「掃除機が病院へ面会に行くシーンで、こんなにも心を揺さぶられるとは思いませんでした。」<ランディ エクストラバガンザ(振付師)>と、それぞれの言葉で称賛が届いている。)(敬称略/コメント全文別途掲載)


<コメント全文※50音順/敬称略>

わたしたちが愛と呼ぶもの。その対象は人の身体なのか、それとも心なのか。この映画は、言うなれば人体愛中心主義に対する、エキセントリックな革命だ。
――荒木駿(編集者)

面作りは終始美しく、しかし内容や展開は、チープだったり、下品だったり、コミカルだったり、重かったり、悲しかったり、おバカだったり、怖かったりと、とにかく気持ちを上下左右に振られて、その遠心力でフラフラにさせられながらも、その軸は画面の美しさで繋ぎ止められていて。気持ちよく日常から異世界へ連れて行ってもらったそんな映画でした。
――牛木匡憲(画家)

きれいはきたなく、きたないはきれいで、とっても不安なはじまりながら、それはきちんと解消され、解消されるはずもなく、全てはあるべきところに収まり、収まるわけもなく、忘れ難い印象が、この映画を忘れるなと叫ぶ。
――円城塔(作家)

粉じんが舞う。これを吸い、吐く。その意味作用を梃子にして、モニュメントの撤去が、工場労働者の死が、かつての虐殺が、おどろくべき手腕で架橋される。きわめて正統的で型破り、実験的で性的で猟奇的で娯楽的。ジャンルは融解し、想像だにしない景色に誘われる。なんて魅力的で、クィアな作品なのだろう。
――小田原のどか(彫刻家・評論家)

どうして魂だけではなく、肉体をもって生まれてきたのだろう? 夢は体験や見聞からのみ編まれるのだろうか? 記憶は誰のもの? 掃除機に憑依して夫と再会したナットは「愛の力で私はこの世に戻れた」と言った。愛とはなんだろう? 鑑賞後にはボディ、ソウル、スピリットの境界が曖昧になり、きっと確かめてしまうだろう——家にあるあらゆる家電を。
――越智康貴(フローリスト/作家)

どこから話そう。『ユースフル・ゴースト』は、スクリーンに映るすべてに、怒りや悲しみ、そしてそれを超越する可笑しみを纏った、驚くべき作品だった。
――金子由里奈(映画監督)

このとても「奇妙な(クィアな)」初長編作は、現実と幻想、ローカルとグローバル、ジャンル映画とアートハウス、同時代性と映画史を対立するものではなく溶けあうものとして堂々と差しだした一本だ。それはわたしたちが囚われている通念や常識をかき乱し、新しい感覚へと導くだろう。
――木津毅(映画ライター)

掃除機に取り憑いた幽霊の物語は思わぬところへ観客をいざなう。クィアな磁場の中で語られる幽霊譚は我々に強く訴えかけてくるのだ。忘れるな、暴力を、忘れるな、犠牲者を、と。
――近藤銀河(美術史/ライター/アーティスト)

目に見える人生
目に見えない人生
一緒に生きていく
お互い影響しあっていく
目から隠れたホコリは
掃除すれば
気持ちよく息ができる
――タムくん(アーティスト)

僕も、もし死んだら、愛する人の目の前に、掃除機にでもなって現れたくなるはず。でも、相手のためではなくて、きっとそれは自分のため。この世への執着と後悔を抱えた、忘れられたくない人間たちの物語でした。
――清水文太(スタイリスト)

「権力によって殺された労働者の霊が家電になってセックスする映画」…何を言っているのかわからない!が、クソつまらなく残酷なシステムに対しての、死してなお続く愛と闘争の物語が、生者の我々に乗り移る。
強権政治の前にあまりにも小さく透明な我々は、しかしそれを見ようとするものさえいれば、そこには確かに力が宿る、生き続ける。「いい霊」でいる必要は、多分ない。
――Super Kiki(アーティスト)

お辞儀してるような掃除機のポスターを映画館で見て可愛らしくて興味を持った。ラッキーなことにオンライン試写で観ることができたが、ポスターからの印象を遥かに超えた物語は不思議で、ロマンがあって、哀しくて、容赦なくて。実は何回か巻き戻した。映画館でもう一度一気に観たい。巻き込まれたいし笑いたい。笑ってていいのかも確認したい。
――藤井隆(コメディアン)

掃除機が病院へ面会に行くシーンで、こんなにも心を揺さぶられるとは思いませんでした。霊が身近に存在するこの世界へ、私も行ってみたい。なぜ掃除機だったのでしょうか。汚れを取り込み、周りをきれいにする存在。ぜひラストシーンまでご覧いただき、その問いをもう一度胸に抱いてみてください。
――ランディ エクストラバガンザ(振付師)

『ユースフル・ゴースト』
7月10日(金)より全国ロードショー
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