20世紀最高の恋愛映画『ポンヌフの恋人』ポスタービジュアル&予告映像&シーン写真8点が解禁!!

唯一無二の映画監督レオス・カラックス の最高傑作、20世紀恋愛映画の最高峰『ポンヌフの恋人』。撮影の度重なる中断、その度に膨れ上がった製作費、フランス映画史上最大のオープンセット、そしてシネマライズ渋谷で27週のロングランを記録する熱狂を巻き起こした1992年の日本公開。映画にまつわる全てのエピソードが伝説として語られる『ポンヌフの恋人』が、撮影監督キャロリーヌ・シャンプティエの監修によって美しく4Kで修復され、2025年12月20日より劇場公開となる。

このたび解禁となるポスタービジュアルは、『ミッドサマー』や『パターソン』など多様な映画のポスターを手がけるグラフィックデザイナー大島依提亜が新たにデザイン。さらに4Kで輝きを増した予告映像、シーン写真8点が一挙解禁された。

『ポンヌフの恋人』はホームレスの孤独と恋を1カット1カット衝撃的なまでの映像と音で叩きつける強烈なインパクトの恋愛映画。絵画に喩えるなら、美しい風景画ではなくエゴン・シーレの歪んだ人物像やジャクソン・ポロックの抽象絵画のような非凡なスタイルで描かれた「激情」の物語だ。

天涯孤独で不眠症の大道芸人アレックス(ドニ・ラヴァン)と失恋の痛手と眼の奇病による失明の危機で家出した画学生ミシェル(ジュリエット・ビノシュ)。ホームレスとなった二人は、パリの最も古い橋ポンヌフで出会う。愛を告白できないアレックス、過去の初恋に生きるミシェル。カラックスが見つめる二人の感情の軌跡は、失意と闇からはじまり、息もつかせぬスビードで希望と生命へと疾走し、回転していく…!

1991年全仏公開されると「フランス映画史に新たな傑作誕生!」と大きな反響を呼びパリだけで26万人という大ヒットを記録した『ポンヌフの恋人』。だが、その製作は簡単なものではなかった。パリ市からポンヌフ橋を借り切って撮影に入る直前、主演のドニ・ラヴァンの思わぬケガで撮影中止に。再度の許可は下りず、夜間シーン用だったモンプリエ郊外ランサルグのセットをフランス映画史上最大のオープンセットにしてポンヌフ橋を再現。しかし底なしの資材と長期の人件費で2つのプロダクションが破産、製作は中断し強風でセットも倒壊、製作費は膨らみ続け、混迷を深める状況をマスコミがスキャンダラスに書き立て、「呪われた映画」とまで呼ばれた。

先行きが危ぶまれる中、カラックスは『ポンヌフの恋人』が完成させるに値する映画だと証明するため、スティーブン・スピルバーグやフィリップ・ガレルら映画監督や文化人を試写室に呼び、未編集のフィルムを上映。スピルバーグは「この映画には激しさや美しさ、想像力があふれている!」と称賛した。

最終的に大物プロデューサー、クリスチャン・フェシュネール(1944-2008)が製作を引き受け、日本からもカラックスの友人・堀越謙三(ユーロスペース代表、1945-2025)も出資し映画は完成するが、製作費はセットだけで6億近く、合計30億円を超えた。

日本では、奇抜な建物と映像・音楽・ファッションのセンスで90年代のアート的ミニシアターを象徴する存在だったシネマライズ渋谷で92年3月28日から単館ロードショーとして封切られ、なんと27週も上映し日本でも熱狂的現象を巻き起こした。

解禁されたポスタービジュアルは、ポンヌフの橋の上でアレックスとミシェルふたりの衝動がぶつかり、ついには重なって、体温を確かめるようにもたれ合う恋人たちの刹那。革命200年記念日、鮮やかな歓喜の花火が夜空いっぱいに広がり、情熱的な光と音の一大スペクタクルが凝縮され絵画のように美しい。<愛は眠らない>ロマンチックなキャッチコピーと共に、「LES AMANTS DU PONT-NEUF」という作品の強靭さを物語るタイトルロゴが据えられた力強いポスターとなっている。

『ミッドサマー』(アリ・アスター監督/2019年)や『パターソン』(ジム・ジャームッシュ監督/2016年)など、名だたる映画のポスターデザインでも知られるグラフィックデザイナー大島依提亜がデザインを手掛けた。

予告映像では映画史に刻まれる伝説的なシーンを公開。「愛ではち切れそうだ!」――革命200年記念日に打ち上がる花火と祝福の爆竹が降りしきる中、アレックスは叫ぶ。大道芸人のアレックスは失恋と目の病の絶望から家を出たミシェルに出会い恋に落ちる。恋人の姿を探し街を彷徨うミシェルの痛みを知れば知るほどに惹かれ、想いが募っていくアレックス。「名前を呼んで」「一緒にいて」ミシェルもアレックスに心を開いていく。祝祭の夜、ふたりは激しい感情を爆発させるように狂おしく踊る。<愛は眠らない>アレックスとミシェル、パリのポンヌフ橋で疾走する、孤独なふたりの究極の愛がスパークする予告となっている。

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