『ムガリッツ』トリビュートポスター到着!! 土井善晴(料理研究家)から寄稿コメントも

毎年11〜4 ⽉、メニュー開発のため休業する、スペインの有名店<ムガリッツ>。世界屈指の“異端の名⾨”との呼び声も⾼い<ムガリッツ>の⾰新的な料理の誕⽣プロセスを追ったガストロノミック・ドキュメンタリー『ムガリッツ』が9月19日(⾦)より公開。

この度、<ムガリッツ>の創造の象徴である“イラストレシピカード”とともに、<ムガリッツ>を愛してやまない⽇本を代表するシェフたちの熱いメッセージがぎっしり散りばめられた “トリビュート“ポスターおよび、料理研究家の⼟井善晴より寄稿コメントが到着。

9/9(⽕)には、本作の公開記念として、映画評論家・番組構成演出の荻野洋⼀とコンテンツクリエイターのKeisui によるトークイベントが開催された。

スペイン・バスク地⽅、ガストロノミーの中⼼地。ミシュランガイドに「レストラン以上の存在」と評され、2 つ星を獲得した名⾨<ムガリッツ>の名前は、21 世紀に⼊る頃から、業界で⼤きな注⽬を浴び始めた。グラスなどを並べずアーティスティックなオブジェだけを載せたテーブル、カトラリーを排して⼿や⾆を直接使って味わう料理…。『ムガリッツ』の⾰新的な厨房に潜⼊したカメラは、研究開発チームやシェフたちが実験的な料理を作り上げるメニュー開発の様⼦に密着する。

解禁されるトリビュートポスターは<ムガリッツ>の創造の象徴である“イラストレシピカード”とともに、<ムガリッツ>を愛してやまない⽇本を代表するシェフたちの熱いメッセージがぎっしり散りばめられたもの。

伊藤亜由美(株式会社クリエイティブオフィスキュー 代表取締役・プロデューサー、「北海道フービーフェスティバル」実⾏委員⻑) 「「ムガリッツ」という格闘技場には、恐ろしくて優しい⼼を揺さぶるアスリートチームが存在していた」、井上勝⼈(シェフズ・テーブル by Katsuhito Inoue ヘッド・シェフ)は「創造と破壊、⾔葉にできない“余⽩”。 感性が解き放たれ、⾃由になる瞬間。 すべては、⼀⽫から始まる―― 静かなる変⾰の物語」。

猪俣憲⼀(東洋軒 ⼋代⽬) 「個性豊かな料理⼈チームが、本気でひたむきに遊ぶ姿に感動︕溢れるエネルギーが未知の⾷の新世界を創る︕」

荻野洋⼀(映画評論家、番組構成演出) 「暴⾛とも思えるバスク的な実験精神に誰も異を唱えず、むしろエスカレートする。すがすがしい未知との遭遇」

柏原光太郎(ガストロノミープロデューサー) 「現代の最先端の料理はアートであり、科学であり、今⽇性を持った総合芸術であることがわかる」

関⼝智幸(服部栄養専⾨学校 ⻄洋料理教授) 「2005年からともに仕事をしたムガリッツの作品に⾔葉を寄せることを誇りに思う。故服部幸應も君が⼤好きでした。変わらぬ友情に感謝を込めて」

TXOKO 関⼝晴朗 「美しいお⽫からのメッセージ。眠っていた記憶や感情を呼び起こす⾷のアートミュージアムです」

成澤由浩 (NARISAWA オーナーシェフ) 「親愛なる我が友アンドーニの、絶え間ない挑戦と⾰新に⼼からの賛辞を贈る」

福本伸也(Ca sento オーナーシェフ) 「⽭盾をそのまま受け⼊れる ピュアで強い⽣き⽅と 控えめな美しさがある 禅のようなドキュメンタリー」

三浦哲哉(⻘⼭学院⼤学教授、映画研究・評論) 「グルメリポーターが⾒ただけで⾔う決まり⽂句、「絶対おいしいやつだ︕」。これ、ムガリッツの料理には、絶対⾔えない。未知との遭遇に、わくわくが⽌まらない︕」

⼭⽥宏⺒(レストランインフィニートヒロ) 「繊細でチャーミングな天才シェフ。50年先まで全てやってしまおうとする料理界のピカソ」

⼭本征治(⽇本料理 ⿓吟 代表) 「唯⼀無⼆…。ムガリッツの扉の中は、レストランの形をしたパラレルワールド!!⼼を解放し、感覚を研ぎ澄ませ、⾃らのアバターをそこに潜⼊させ、全⾝でアドベンチャーを体感して欲しい…」

渡辺美智⼦(⼩笠原伯爵邸 総⽀配⼈) 「⼀⽫に込めた情熱と哲学は、料理を超えて、⼈⽣そのものを映し出している」


⼟井善晴(料理研究家)  「⾒どころは、最新の『クリエーションシステム』と『思考の道筋』。「リーダーシップの真髄はリーダーシップを持たないこと」。開発チームの環境は醸成され「遊び」という真の⾃由を与えられる。⼤勢の中のひとりの私は、未来に向かう今のコンセプトを深く読み解く。⽇本の美学から学んだ真逆の観念を、彼らはインスタレーションする。観客は、驚き、とまどい、やすらぎ、顔をゆがめ、怒り、逃げる。⽇本にはない⼈間存在の進化としての創造の世界を、この映画から、今 私たちは未来のために学んでおくべきだろう」


9/9(⽕)にはインスティトゥト・セルバンテス東京(千代⽥区)にて映画『ムガリッツ』公開記念のトークイベントを開催、映画評論家・荻野洋⼀⽒と「Worldʼs 50 BestRestaurants」デジタルアンバサダーのコンテンツクリエイターKEISUI⽒が登壇した。

荻野⽒は「スペインでもラテン的な明るさではなく、バスク特有の陰影が映し出される。
料理は総合芸術であり挑発そのもの」と語り、映画に漂う独特の不穏さや逆説性を指摘。KEISUI⽒は、実際にムガリッツを訪れた体験を紹介。ゲストが「この世界で⾜りないもの」をテーマにスープの味を変えていく参加型の演出を例に挙げ、「ひと⽫ごとに問いかけられ、五感を揺さぶられる。⾒た⽬と味の結びつきが薄く、今もなお復習している」と語った。また「ムガリッツはレストランではなく、半年をかけて作り上げる“作品”」と位置づけた。


さらに「遊ぶために遊ぶ」というコンセプトが印象的だとし、「これは単なる⾷体験ではなく、シェフやスタッフが本気で挑戦し、時に観客に“難題”を突きつける知的な遊び。その挑発にこそ価値がある」と強
調。両⽒は映画と実際の体験が重なり合い、バスク⽂化の逆説性と⽇本⽂化の“はかなさ”が響き合
う点を⾼く評価した。

従来のレストランコードをこともなげに崩し、ゲストの好奇⼼を誘い、五感を研ぎ澄まさせ、独⾃の世界観で今までになかった⾷空間を⽣み出した<ムガリッツ>。ムガリッツは、毎年11〜4⽉の6 か⽉間は休業し、この期間はスタッフ総出で、メニュー開発に専念する。その年に誕⽣した料理が翌年以降に提供されることはなく、⾰新的なメニューはつねに更新され続けるー。そんな異端の名⾨ムガリッツの研究開発チームに密着、メニュー開発の舞台裏を追ったドキュメンタリーが誕⽣した。監督をつとめたのは、『REC』シリーズなどのホラー作品で知られるパコ・プラサ⽒。もともと<ムガリッツ>の熱⼼なファンだった彼が、その創造の秘密を解き明かすべく厨房に潜⼊、ついにその全貌が明かされる。

<ムガリッツ>のオーナーシェフはアンドニ・L・アドゥリス。⾰新的な料理法や「分⼦ガストロノミー」を先駆けて取り⼊れ、世界中の料理界に⼤きな影響を与えた有名な三つ星レストラン<エル・ブジ>など、名だたるレストランで修⾏後、1998年3⽉にムガリッツを開店。今や世界中の料理⼈から熱い羨望の眼差しを受ける<ムガリッツ>を育てあげた。

『ムガリッツ』

9 月19 日(金)よりシネスイッチ銀座ほか順次ロードショー
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